先週見てきました。第5層を完全映画化。度し難い。
原作でいえば4巻と5巻。初手から不屈の花園と蟲だから。R-15なのも頷ける(エロくない意味で)。描画的にえぐいシーンもなくもないんだけどそれはたぶん別によくて(よくはない)子どもが見て意味を理解したら絶対歪むって確信できるのがハローアビスだから。映像で絶対泣くしそのあと思い出したようにまた泣く。レグが祈手に囲まれてるときの所業なんか普通に泣く。完全映像化しおって…
さておきハローアビス、ラストダイブ前の前線基地でボンドルド親子との心温まる交流回ですね。プルシュカがでてくるたびに見ていられなくなります。
プルシュカの…「一緒に冒険したい」って気持ちの結果がラストに結びつくのはあれほんとあれほんとなんて言ったらいいのさ。悲しい音色だよ。
ボンドルド卿が心底紳士で怖くないのが逆に怖い。正気で偽りなくプルシュカを慈しんでいるのだろうと思えるのがより伝わってくるからやばい。声と動きを付けたのは本当にやばい。
(でもすこし考えるのが、たとえばカートリッジの原料が家畜だったとしたら、画期的大発明として探窟家の間で日常的に広まっていたんじゃないかなあって思うんですよ。つまりそういうことです)
また映像化されたものだからボンドルド卿の非道とか無双さ下限とかが容赦なくリコたちに襲いかかっていくところがもう容赦なく、それでいて紳士然とした上から目線を絶対崩さないから卿は無敵。
でもレグの動きもどっちが化け物かわからんくらいだったし。プルシュカかわいいし。ナナチはもふもふしてるし。アビスめしは…あれでよかったんだろうか…(刺身を食している日本人って、もしかしてああいった感じに見られてるのかもって思った)
リコはどうしてああも「生きてる」って感じするんだろう。その場その場を切り抜けていくからか。やっぱり主役だからか。強い印象はないんだけど容赦も躊躇もあんまりしてないところは、ボンドルド卿に「思ったよりもこちら側」と言わせるだけの才能を感じる。
旅はさらに続いて…先はまだ原作の方でも完結していないけど、また完全映像化されたらえらいことになるだろう…楽しみだけど。