怒濤の詰ん読解消日記

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊

英雄騎士が転生した深窓の令嬢、社交界デビュー!「剣とティアラとハイヒール~公爵令嬢には英雄の魂が宿る~」2巻【マンガ感想】

剣とティアラとハイヒール~公爵令嬢には英雄の魂が宿る~@COMIC 第2巻 (コロナ・コミックス)

 「エリュゴールの災禍」と呼ばれる大戦から後、その大戦で命を落とした英雄・オルトゥスが公爵令嬢セレティナに転生して剣を取る英雄ファンタジー第2巻。セレティナ10歳のときに騎士を目指して人さらいと対峙した前巻から4年、公爵令嬢として社交界デビューとなりました。

 セレティナ14歳…普段の佇まいも大ぶりの剣で魔物に立ち向かう姿も美しいですね…母上(元腕利きの傭兵)も強い。ていうか護衛いらないのではってくらいつよい。セレティナの強さはオルトゥスの経験によるものだけど、それでも親子だなと思うような戦いっぷりでもあったり。

 今巻の時間軸だとオルトゥスが死んで14年くらいになるのかな。王様も存命で大戦当時は生まれていなかった王子・王女も生まれセレティナと同い年になっていたりもして。ちょっと未来で関わっている人たちがいるタイプの転生だと、全く知らないところに転生するよりも感慨深いですね。ただ王子のほうは美しい公爵令嬢としてセレティナを見てるから…セレティナが完全に親目線 なのちょっと不憫だったりする。がんばれ。

 エリアノール王女は描き下ろしSSでセレティナに深く関わっていくようなことも書かれていて、今後気になるキャラですね。コミカルかわいいから重要人物としてよく登場するようになるとすごく楽しい。落ち着いている登場人物が多いのもあって余計かわいいのかも。

 それで華やかな舞台から魔女の登場、一転して事件になる王道展開で、1巻の最初のシーンに繋がってくんでしょうか。続刊が楽しみですよ。

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ダンジョン外レイド戦の死闘完結!「ライブダンジョン!」8巻【マンガ感想】

ライブダンジョン! 8 (ドラゴンコミックスエイジ)

 MMORPG『ライブダンジョン!』と似た世界にやってきたガチゲーマーの努がヒーラーとしてダンジョン攻略していくシリーズ第8巻。前巻から続くスタンピードに立ち向かっていく、ダンジョン外でのレイド戦になります。

 ダンジョン外では蘇生が効かないから死んだら終わりの状況で、大量のモンスターと竜種を下さないといけないため、今までの「死んでも復活できる」ってノリから大きく緊張感が変わる…いやツトムはあんまり変わらないように見えるところは強メンタルだよな…被害の大きさを実際に見たときも冷静そうで。

 ヒーラーが冷遇されていた状況から、ヒーラーのツトムが巻き返していくのが面白いシリーズですが、大規模戦闘であることもあってアタッカーが大活躍する場面が多かったです。あと貴族も。正直土壇場では逃げるのかと思ったら、矜持と責任感があるからああいった態度なのかともね。こういった場面がなかったらほんとにただのドラ息子で終わってたろうけれど。

 また最初にツトムを「幸運者(ラッキーボーイ)」と呼んだアルマとの因縁回でもあったのかもしれないですね。本人にそこまで悪気はなさそうに思えたけど、結果的にそれでツトムがひどい目にあっていたわけではある。でも当人がそこまで何かしたかっていうとそうでもないから、哀れな感じのほうが強いかな…むしろちゃんと立ち直ってほしいとすら。

 黒杖の真価が発揮される場面もあって、やっぱり元の持ち主が一番よく使えるのではと思わせるところも。最後は手元に戻ってくるのかなこの武器。

 「やっぱり レイド戦は苦手だ」で締められている今巻、戦果としては大勝利なんだけど、開始前から終了後まで、ツトム自身の気持ちには大きな影響与えているんだろうと思いました。

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バトルの激しい乙女ゲー世界がここに「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」7巻【マンガ感想】

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 07 (ドラゴンコミックスエイジ)

 妹に攻略押し付けられていた女尊男卑の乙女ゲー世界に転生してきたらば攻略キャラでもなんでもないモブだったリオン、今ではすっかり主人公格に…

 前巻から続く公国の襲撃編ではアンジュを取り戻すため敵国の船に特攻かけるわ最強と謳われる黒騎士相手に立ち回るわ、 乙女ゲーのモブとは…? と疑問符が付き続けますよ。

 本来の主人公が通る道だったかもしれないことを先んじて取得しているところと、戦争パートや魔物との戦い、「冒険者」といったそもそも男子向けメーカーが作っていた設定が合わさった結果としてこうなってはいるのだろうけれど…「乙女ゲー」とついているが完全に少年漫画ですわ。

 ゲームの主人公(乙女ゲームだから女の子だね)だったリビアも力の片鱗を見せつつ、むしろヒロインとして話しに乗ってきてます。当初から普通に性格の良い子だったし。悪役令嬢ポジションだったアンジュもすっかり別の道を歩んでいて、もう元のシナリオとはぜんぜん違うところに来てますね。リオン、リビア、アンジュの3人が物語の中心になって動いている。

 リオンのひねくれ方は相変わらずだけどもそれが他の二人(+辛辣AIのルクシオン)とのバランスになっているかもしれんですね。

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ミシディア図書館を抜けて、次の目的地はゴールドソーサー! FF異世界転生「FINAL FANTASY LOST STRANGER 」8巻【マンガ感想】

FINAL FANTASY LOST STRANGER 8巻 (デジタル版ガンガンコミックスSUPER)

 トラック事故に巻き込まれたスクエニ社員・佐々木正吾と妹の夕子。気がつくとFFの世界…によく似ている(?)異世界に。そのままFF世界冒険するのかと思ったら1話で鬱展開ぶっこんでこられて 原作者の名前見てから妙に納得するところまでがセットです俺的には。

 それで妹の敵をとり、蘇生魔法(レイズ)を探すためやってきた魔導大国ミシディアでメーガス三姉妹と戦い、ミシディア図書館で時空の歪んだ幻想図書館に迷い込み…ときて幻想図書館編完結の8巻。おっさんに刺さるFFワードが多すぎる。(でも子供の頃の記憶だからあまり覚えてないのも事実なんだよな…)

 ショーゴのもっている「ライブラ」の新しい力が、モノの説明だけじゃなくてその「想い」も読み取り、新しいアイテムに合成するサポート系のスキルであるところが面白いです。直接強い力じゃないけどそういうの好き。ライブラもFFマニアのショーゴだからかなあって感じだったけど。(余談だけどゲームでライブラを使った覚えはほとんどなくて…ゲーム上では影の薄い魔法だったと思うけど、実際存在してたらすごい便利な魔法ですよね。ってライブラの評価も変わるシリーズ)

 アルスとグー先輩も謎を多く残しつつお別れしたりとか、戻ってきたミシディアでの情報屋の態度がまた謎を呼んだりとか、なにもかもわかったわけじゃない終わり方ではあったけどゲームの序盤ってこういう感じだよなあとも思った。アルスはまたこれからもキーパーソンとして言及されていくのかなあ。「FF7」の世界(?)がこことは別にあるのか、また転生者はどれくらいの特殊事例なのか、気になるところが多い。

 また直前がミシディア王家とメーガス三姉妹とのイベントだったから、(薄々って感じではあったけど)そういう面でもアルスのストーリーはぐっとくる熱さがあったとも思いました。時空が歪んだ場所で過去と未来がごっちゃになるような、そういう話も好きなんじゃよ。

 ゴールドソーサーはFF7で出てきた街ですかね (スノボとバイクのミニゲームめっちゃやってた)。けど記憶にあるやつとだいぶ違う… ショーゴも驚いてるからたぶん名前が同じなだけの別の街なんでしょう。ビッグブリッジの上に立っているらしいし。ビッグブリッジだよ。どう考えてもギルガメッシュいるじゃない(わからんけど)。パーのほうがアイテムとしてさらっと出てきたり間違いなくわかってやっている感しかないです。

 またFFシリーズおなじみの技師・シドの名前も出てきてさらにテンションがあがる。シドはシリーズ名前だけ共通しているキャラなので、なるほど今回はこうかーみたいなところがあります。

 巨人橋(ビッグブリッジ)の上に立つ自由貿易都市ゴールドソーサー…絶対わくわくする予感しかしない街を舞台にどうなっていくのか楽しみですよ。

 シリーズとしての感想はファミコンスーファミでFF遊んでいた世代にめっちゃ刺さる。その頃の知識をなんとなく知っていたら楽しめるくらいの感じなので丁度いいです。世界観の雰囲気はFF14っぽいのかなあ。(種族とか装備とかなんとなく)

 あと絵がめっちゃ綺麗! 表紙でもそれがわかるのですが、途中にあるカラーイラストとかもすごく素敵。見開きで見たときはタブレットで良かった! って思いました。背景や風景が とても綺麗で、世界が生き生きと動いているようなところはまさにFFかもしれないです。(FFシリーズもゲームの映像表現にすごいこだわっているイメージが有る)

やばいところほどうまい飯がある…? 危険すぎる食レポ漫画「鍋に弾丸を受けながら」1巻【マンガ感想】

鍋に弾丸を受けながら 1 (カドカワデジタルコミックス)

 「不思議だ 危険な場所にほど美味いものがある」から始まる、原作者・青木潤太朗氏によるハードボイルド食レポ漫画。たしかに各地の食べ物を扱っている…のだけど、 絡んでくるエピソードの「日常の風景だが一歩間違えばアウト」感が 世界の裏側をみてる ような気持ちになってきます。 「この漫画は 基本的にノンフィクション です。作中に登場する人物、場所、料理等はすべて実在します」の注意書き そっちかよ ってつっこみたくなりますね…(普通、漫画作品用に話を調整したりして「フィクションです」って言う方かと思ったら)

 でも 出てくる料理はめちゃくちゃうまそう。それから登場する人たちも良い人ばかりで「危険地帯」って呼ぶことに抵抗が出てくる。しかし何事もなかったからそうなんだろうなあって気持ちも…

2018年3月・メキシコ「マフィアの拷問焼き」

 のっけからこれですよ…聞いたことすらない物騒な料理名が出てきた。「マフィアの拷問焼き(ロモアールトラボ)」。メキシカンマフィアの処刑法をなぞった料理らしい。肉を布に包んで丸焼きにすると、ステーキのピンク身の部分がたっぷりできあがる。マジか…

 日本だと「ロモ・アル・トラポ(牛塊肉のタオル包み)」で検索引っかかってくるので、こちらのほうが一般的なのかもしれないです。名前も物騒じゃないし。イメージ的にはローストビーフみたいな感じなのかなあって思うのだけど、著者の感想としてはステーキ肉のほうみたい。

 そしてこの料理を現地の人達と、マフィアの抗争で荒廃した第二サンマルコス村で、湖に沈んだ第一サンマルコス村に思いを馳せながら食す…ただ地元の人らが集まって、肉料理を振る舞っているだけの話です。しかしなんともいえない味がある。

 「普通は日本人こんなとこに来ない 怖がって」と言われ「怖くないですよ 同じ人間じゃないですか」ってさらっと返せるから、この漫画原作ができるんだろうとは思いました。

 またコラムによると2021年現在、ピカチョス湖と第三サンマルコス村はレイクリゾートとして成功しているようです。このエピソードを読んでからそんなこと補足されたら行ってみたくなりますよね。( 釣り人にはもともと有名なポイントなのかな。青木氏も釣りが趣味で世界中を回っているようですし)

2017年冬・シカゴ「イタリアンビーフ

 冬のシカゴでイタリアン・ビーフ・サンドイッチ絶対ヤバそう。カロリーが。 でも 絶対美味いやつでしょ…

 そして肉の量もすごいが…俺はこのエルフさんの雰囲気がものすごく出ててすごいと思ったよ…めちゃくちゃマッチしている…

 アメリカン・ギャル(に見えている)ロブさんに案内されて行った先のマスターがエルフさん。異世界感がある…シカゴはイタリアン・マフィアの本場らしい。イタリアン・マフィアは映画「ゴッド・ファーザー」などが有名ですね。つまりそういう方向です。「鍵は忘れても銃は忘れないところにいくつもりなんだな…!」って心のツッコミがたのしい(他人事)

 さてこのイタリアン・ビーフ。代用調理法(エルフさんによると80%程度の再現度)も記載されていますが、「薄切り牛肉から出た肉汁でしゃぶしゃぶしてパンに挟んだらパンごと肉汁ダイブ」って感じの肉漬けうまそう…うまそうだが追加でコレステロールのお薬でそう…!

 当然肉汁がぼたぼたするから食べるためのスタイルもあるようです。この料理がやばい。

 日本で食えるところはないのか…って思うのですが、チェーン店やファーストフード店では全く心当たりないし…日本で出店しようとしたところ手が汚れるから駄目だったみたいなことも書いてあって、あー…って思ったりも。絶対ベタベタになるから…

 サンドイッチの本体は パンではなく肉。この「サンドイッチ工学」を収めたイタリアンビーフを食すには、やはり作るしかないのか…

2016年冬・ブラジル「オレンジジュース」

 「私には "私が初めての場所に遠出すると漫画家が捕まる"というジンクスがある」から始まるエピソード ちょっとまってほしい。えぇ…

 さておきブラジル・アマゾナスでイケメンお金持ち釣り名人のロドリゴさんとフルーツジュース。二次元の過剰摂取で壊れた脳を通してみてもイケメン美女になっているあたり、当人は相当イケメンなんでしょう…「大丈夫ですよ いっぱいありますよ」芸人になってるあたりは草。

 フルーツジュースは表題のオレンジに入る前にアバカシ(パイナップル)ジュースから。この時点で次元が違う。どうもギリギリまで完熟させたパイナップルがとんでもないみたい。パイナップルは木からちぎると追熟しなくなるとのことだから、輸入品では味わえないものになっているそう。 もう物理的に現地でしか無理なものが出てきた

 次いで出てくるオレンジジュースも「元になっているオレンジ自体はそのまま食べてもおいしくない」ところがポイントで、だからこそジュースにすると異次元のうまさになると。これも…現地なのかなあ。

 そして今回はそんなに危ない感じがしない。「いまや"大自然アマゾン"は正直 超快適に滞在できる」とナレーションがはいるくらい。 といっていたらクロコダイルさんがスゥーっとくるのだけど、現地だと小さいのはノラネコみたいな扱いで草。でかいやつも「ちょっと危ない」って笑うロドリゴさんからすると、自然との距離を知っていればそう危険なことはないのかもしれないと思わせられます。

 このエピソードで登場する人間は青木氏とロドリゴさんの二人だけ。クロコダイルを「ちょっと危ない」って笑うロドリゴさんが、「ここは何も心配ない 人間がいないからね! あなたと私だけ!」とジュンターロ(青木氏)に告げるところでは、「危険地帯」の意味を少し考えたりもしました。

2016年冬・ブラジル「豚足(ハム)のファビュラ風」

 引き続きブラジル滞在。釣り名人、マリオザンさんも合流。前半はアウトドアで焼き魚料理、後半で表題の豚足(ハム)が登場。豚足と聞くとつま先がついてる足のイメージがあるけど、ちょっと違う感じですね。

 まず昼はフィッシングと焼き魚。「昼は必ずちゃんとゆっくりとる」ブラジルの文化もいいなあ。ブラジルすごく平和だ。しかし魚の値段…地域によって希少性が違うからとかなんだろうか流石に…

 夜はファビュラ(スラム街)での豚足(ハム)焼き。見ていると日本で売っているハムのイメージではなくむしろステーキみたいな、肉の輪切りっぽい感じがする…昼は魚で夜は肉。うまそう…

 マリオザンさんの「好きなこと(釣り)をして生きる」と決めた話、そういう意味で同士だと思っているところはすごくうらやましさを感じます。その思い切りに。普段めちゃくちゃざっくりカットして翻訳してくれるロドゴスがちゃんと全文伝えてくれてるあたり、大事な話なんだろうと。

 昼から夜、そして空港での別れと著者の感じていた「サウダージ」が伝わってくるような、おだやかな回だったと思います。(「サウダージ」って聞くとポルノグラフティの名曲を連想してしまううえに途中からずっとループするまである回)

 「生きてる魚は死んでいる魚より価値がある」、これはコラムまで読んでなるほどと思いました。子どもの頃に釣りをしていたとき、「キャッチ&リリース」ってブラックバスとか逃していたこともあったけど、さすがにここまでは考えてなかった。そんなことも思い出す。

2017年初夏・アメリカ・コロンビアリバー「エルビス・サンドイッチ」

 水上保安官の取り調べから始まる回。ブラジルは平和だったのに。いや別に何かやらかしたわけではないので、やりとりは穏やか。ただこのあたりでギャングが「よくないもの」を取引しているって話をきいて、先ほど「釣れない場所」に止まっていたボートが頭をよぎる。その先の追求はしていない…

 アメリカ人はフレンドリーにコミュニケーションとってくるのがデフォってイメージあったのだけど、「銃社会だから"ちょっとしたケンカが"が簡単に殺し合いになるので"私達は仲間ですよね"を大事にしている」って著者の考察で印象が変わりもしました。人見知りのデビッドでもお節介にみえるようなコミュニケーションを取らないといけないように。親切心で声をかけている面ももちろんあるだろうけど。人が怖がるのは「知らないこと/人」だから、それが暴力的リスクに直結してると大変ってことなのかもしれない…

 そして 食べ物そのものがリスク* のカロリー爆弾「エルビス・サンドイッチ」。イタリアンビーフがかわいく思えるエネルギーの塊…

 パンを割ってバターを塗ってピーナッツバターとブルーベリージャムを塗ってバナナの輪切りを敷き詰めてカリカリベーコン山盛りサンド。そして揚げる。 最後に砂糖をまぶす。甘いのをしょっぱいので挟んで揚げて食す。絶対やばい。ジャムにベーコンかあ…とはちょっと思ったけど、でもするすると入っちゃいそうだよなあ。(コラムで「籠もり仕事をしているときに作って食べたらその日の晩はウルトラ胸焼けに襲われた」ってあって、ああなるほどとも思った)

 最後はブラ・ヒル(ブラジャーが吊るされた橋)の景色で締め。何かの比喩でもなくそのままの。「胸をブラで押さえつけると乳がんになりやすいから外そう」ってムーブメントが90年代に流行った頃の名残だとか。検索しても出てこないし、地元ローカルの俗称なんだろうかね。

???年・アメリカ・シカゴ「ブレックファースト・バーガー」

 筆者がまだ20代のころ、初めてのアメリカ、初めてのシカゴでホテルに向かう回。ぼったくりタクシーを途中下車して夜道を1時間歩き、深夜早朝のガランとしたファーストフード店で腹ごしらえ。何事もなくてよかったとしかいえないやつ。ロブさんにも「絶対に 次にそういうことがあったら素直にすぐ金を払うんだ」とマジな顔で言われるくらい。

 でも多分ここで食べたブレックファースト・バーガーとクラッシュオレンジジュースはずっと忘れられないでしょうね…

二次元の過剰摂取

 とまあ、各エピソードが濃すぎるのですがもうひとつ面白いのが 登場人物全員美少女 な点。徹底的に美少女。

いや、おっさん趣味を美少女にやらせるとか、美少女擬人化みたいな設定は今日日珍しくないことですが、

ーー私の脳は
長年に亘る
二次元の過剰摂取で
壊れてしまっている

だから
私の五感を通して
観測するこの世界は

基本的に美少女しかいない
(「鍋に弾丸を受けながら」1巻より)

流石にこの語りはそうそうない

 おじさんの顔がアニメ絵の美少女に置き換わっていく変換過程が描写されてるのも面白いですね。あぁ…って妙な説得力が有る。

 人間の認識はその人にしかわからんのだ…

時間逆行した姫は王子の未来を覆すことができるか…?「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」9巻【小説感想】

ティアムーン帝国物語9~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

 革命によって断頭台の露と消えたミーア姫が過去に戻って断頭台を回避するため未来を変えるやり直しストーリー第9巻、サンクランド王国編完結。「ミーア皇女伝」(もはや予言の書)に示された、シオン王子が毒殺される未来を変えることが出来るのか…

 政略と家族の問題が絡んで複雑にみえた話でどうなるかと思っていましたがなんとか完結。ミーア姫が何をしても周囲の勘違いで奇跡的にうまく話が転がっていく(そして本人がどんどん後に引けなくなる)ところがこの作品の面白いところですけど、それにしても今回は出だしが毒殺と物騒なものでしたし。途中で予想外…いやもともとの予言よりもっとまずい展開になりそうだったりとして、ほんとどう転がるかはわからない感じでした。

 騒動のメインとなっていたシオンとその弟エシャールも、(後日談的エピソード見てると)こう収まるところに収まってる感があって。王族の毒殺みたいな話そのものよりその後の収め方がなんかこの作品らしいなあとも思いました。身内より規律を重視することは王族の価値観としては正しいかもしれないけど、それに真っ向から「家族が大切」と言えるティオーナ嬢があの場にいたことが全員にとって幸運だったんでしょう。

 この小説、話の軸になっている「今」の時間軸とミーア姫が処刑された「以前」の時間軸の描画、さらに「今」より未来っぽいエピソードが断片的に混在する時間軸のザッピングみたいな状況が入ってくるから、今この行動が「すごく先の未来で幸せになってる」ことに繋がるところまでわかってほっこりするんですよね。だから「辺境伯」の番外編は好き。シオン王子ビターエンドみたいになってたもんな…(しかし結構な時間がかかってるなあ…とも思ったけれど、よく考えたらミーア12歳に戻ってきているわけだから、学園の他のメンバーも同じくらいの年齢だものね)

 シオンとティオーナはリプレイ前の世界で革命を主導した二人(つまりミーアの頭を断頭台に載せた二人)だったからずっと距離を置かれていたのだけど、そこもちょっと救われた感じがありました。気持ちはわかるが今世の二人はまだ何もしてないし、そうなる様子ももうないから苦手意識持たれてるのはかわいそうって思ってはいたんですよね。

 しかしミーア姫は相変わらず、大国の王族相手でも物怖じしないし頭の回転は早いし有能な部下or他人にすべてを任せるし名より実を取るしわからないことはわからないと言うし自分の気持ちに真っ直ぐだし、 もしかして飛び抜けて有能なのでは…? と錯覚しそうになります。いやむしろ リーダーとして有能なのにぽんこつかわいいと認識させる地の文が有能 なのかもしれない…弄り倒されてるもんなあ… 地の文と心の声が聞こえない 周囲の人間が心酔するのもわかるよ。「帝国の叡智」と呼ばれるにふさわしい実績もどんどん上がってしまっているしな…

 次巻から新章・騎馬王国編とのことでまた新しい国。学園内で収まらずいろんな地方、国を巡ることになるところも楽しいシリーズですね。

 またドラマCD付き特装版も同時発売しています。物理は公式ストア限定みたいですね。

tobooks.shop-pro.jp

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 ただBOOK☆WALKERではドラマCD付き9巻も販売しているようです。音源はダウンロードみたい。

bookwalker.jp

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転生先の迷宮国をチームプレイで切り抜ける「世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~」5巻まで【マンガ感想】

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 1 (MFC)

 バス事故で転生した先は迷宮国ーースキルや職業がある世界で、後部有人(アリヒト)が書いた(選んだ)職業が「後衛(?)」。ファンタジーゲームのような世界に現実で死亡した転生者が二度目の生を受けパーティを組んで攻略していく物語になります。

 主人公が社会人くらいの年齢でそのまま転生してきて、後衛職を選ぶあたりが結構珍しくて。職業のスキルもいささか規格外っぽいのですけど、面白さのキモはそちらではなく有人の立ち回り方かもと思います。

 前に立つより後ろからサポートしつつ指示を出していくリーダー型。スキルは(最初としては)強力なものだけど、自分に対しては効果が発揮されなくて先に進むにはパーティメンバーが絶対必要。

 1巻目はまだ序盤も序盤で、有人や五十嵐さんがバス事故で迷宮国に転生したてで冒険が始まるところから。チュートリアル編みたいな感じですね。

 でも油断したら死ぬくらいに魔物は強力で…それと対峙した有人が迷宮国の現実を知って…いやリーダーとしてパーティメンバーを守っていく覚悟を決めていくようになります。むしろよく気持ちを切り替えられた…って思ったくらい。ザコっぽい魔物でも簡単に大木をへし折ったりするから、それを目の当たりにして対処できるのはなかなか。初見殺しだと思うなアレ。

 また五十嵐さんとの確執も早めに解けてよかったなとも。転生先まで鬼上司がついてまわるのは勘弁って気持ちわかりみしかないですけど…そういうのが抜きになってよかったよ。

 1巻は昔に感想書いてたのでよかったらこちらもどうぞ。

tsundoku-diary.scriptlife.jp

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 2 (MFC)

 パーティメンバーが一気に増えますね!

 五十嵐さんとテレジアと一緒に迷宮探索に向かう2日目。と思ったらミサキを助けるためにスズナ、エリーティアと協力してまた「名前付き」の魔物と戦うことに…

 エリーティアは本当はもっと上の区にいるようなレベルで、事情があって8番区まで降りてきているためこの区画としては無敵といえるレベルです。発動する能力も狂戦士化ツインテ金髪美少女が狂気に呑まれて振るう魔剣で魔物を一掃する…これめちゃくちゃカッコいいやつ…!スキル発動からこっちめっちゃ好きです。

 ただ「名前付き」の特性とは相性最悪で、レベルだけではどうしようもないのも迷宮国。厳しい…暴走していてもわずかに正気が残っているようなエリーティアとスズナのやりとりからパーティ加入までがまた良くて、2巻の主人公は間違いなくこの二人ですよ。

 また巻の終わりで傭兵だったテレジアも正式加入し、亜人から戻せる「かもしれない」方法もほのめかされます。これが当面の目標になっていきますが、2日で2巻だからなあ…だいぶ遠いような (貢献度ポイントも異常な速さで獲得してるからそういう意味では遠くないかもしれんが…)

 そして2巻目でギャンブラー・ミサキが加入。この子いるとめっちゃ賑やかになりますね。主人公の有人も含めて、登場人物は結構落ち着いてる感じだから見ていて楽しい。

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 3 (MFC)

 大人二人がアリヒトくん取り合ってる横でひたすら食ってるテレジアが草

 4番区の話やエリーティアのスキルに事情、ミサキとスズナも含めて改めて正式にパーティ加入などにぎやかになってく巻。でもまだ転生してから三日目なんだよなあ。時間の感覚がおかしくなる…

 メンバーも増えたことでスキルを連携させていく場面も出てきて、より戦闘の幅が広がっていきます。また士気開放(士気が貯まると使える超必殺技みたいなもの)が出来るようになり8番区の探索がまたひとつ進む。最初に出てくる士気開放が補助や特殊技能みたいなものなところも、この物語に多種多様なスキルと、それを使う人がいることを感じさせます。逆に システム作るの大変だろう とか作る側目線でも思っちゃう… 「ギャンブラー」「巫女」って書いたらそれにふさわしいスキル生やすわけでしょ…? どんだけ用意するの…? みたいな。

 そこからアクシデントなどいろいろあって やっぱり格上と戦うことになる のはもう様式美ですかね… このパーティ毎日格上と戦ってんな… むしろよく生き残れてる…有人の支援スキルが破格であることと、でも 自分は対象にならない って弱点がピンチを呼んでて待て次巻!

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 4 (MFC)

 秘神・アリアドネの登場によって迷宮国と探索者の謎がすこし明らかになる4巻。有人らしい神との対話がぐっときますね。

 前巻からのバトルは士気開放とチームプレイで切り抜けて、隠しダンジョンの更にその奥へ。五十嵐さんとテレジアの士気開放も強力な支援型で、戦闘も力押しだけじゃない面白さがありますね。

 そして絶対重要な何かがある感じしかしないこの展開。神と自称しているけれど自信なさげ、いや自己評価の低いアリアドネはあまり(イメージとして)神様らしくないなとも思えてしまう。「創造主に作られた」ものでもあるし、「神」と呼ばれている意思ある存在ってだけかもしれないですね。

 この出会いは戦力としてももちろん、心情的にも重要で。有人の回想を挟んでのコミュニケーションはすごく「らしい」と思うーーもしかしたらアリアドネ自身にとっても救いなんじゃないだろうかとすら。ほんとそういうところが有人らしい。「こういう話はとことんやる」って誰にでもできることじゃないし、人柄がよく現れてると思います。

 彼女(?)の力が示されるのはもう少し先になると思いますが、この出会いと選択がよかったものだと言えるようになっていく予感しかしないですね。

 あと演出として、巫女であるスズナがさりげなく恭しい態度をとっているところも好き。おまけ17.5話がスズナとミサキの過去回だったりもするしいい巻です。

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 5 (MFC)

 街に戻ってきた有人たちと8番区序列一位の探索者パーティ「北極星(ポーラスター)」との交流、それから7番区への昇格試験。変にこじれるでもなく、良いライバルパーティであるところがいいと思います。エリーがベテランのサブリーダーみたいに思えたのも良かった。抱えている事情があるけど、今はそれだけじゃなくてパーティとしてどうしていきたいかっていうね。

 しかしそれで昇格試験が始まる直前に街を巻き込む大きなトラブルがきて、パーティの矜持が試されるような展開に。有人たちも北極星も全く退かないから格好いい。熱い展開ですよ。真っ先に攻撃に回る北極星と、守りを固める有人たちとで性格出てるなとも思えますね。

 このトラブルは8番区での総決算みたいなところもあり、魔物解体所のライカートンさんやメリッサ、傭兵斡旋所のレイラさん、箱屋のファルマも参戦してくるなど街を上げての対処に当たります。大きいイッヌつよい…シオンの活躍もここから始まる。

 おそらくこの決着が8番区での最後の冒険になるだろうと思われる展開、それだけの大規模な戦闘と見せ場が楽しいです。「主人公が蹴散らす」だけじゃない、機転を効かせたチームプレイが見どころなのも面白い。

 そしてやっぱり いいところで次巻 となるわけですが、とてもね、今度はどうなるんだろう有人。今までのボス戦もピンチの連続でしたが、支援防御でなんとか乗り切ってきた面があるけれど…あれも無敵防御ではないんだよな。

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