実力は抜きん出ているが戦い方が認められず、チャンピオンながらコロッセオを追放されたフウタ。そこを王女ライラックに拾われてヒモ生活を送る第3巻…いや、「ヒモ」って人聞き悪いタイトルですが剣術指南役として雇われてるようなもので、食客ってやつじゃないかなこれ…今風に言うと専属の直雇用。
さておき自身の実力も示し、落ち着ける場所を手に入れたフウタ。順風満帆に見えますが今巻ではお調子メイドのコローナが抱えていた事情が爆発。王女とコローナの信用してるようでしてなさそうな距離感に疑問を感じていたのですけど、コローナ側の事情が明かされることによってなるほどと…コローナからすると、自分の存在が邪魔になる時が来ること、また王女が時に容赦ない判断を下せる人物であることも理解しているから、邪魔者になりたいくないって気持ちと、好き嫌いとは別の諦念もあったんだろうかな。
ただここから先は相手も大きな組織となり、フウタの力技だけでなくライラック王女の政治力も必要になる展開を予感させます。王女とコローナ、すれ違っているだけなのはお約束だから、お約束どおり平和な解決を迎えてほしい。