3巻衝撃のラストから…またすごい真相が明かされたなと…
※ここから先には前巻までのネタバレがあります。シリーズ物なのでご容赦ください。
連れ去られたヒマワリとカグヤの秘密
のっけから大変なことになっている今巻。
「レイセン」読者であれば、忘れられないあのラストより繋がる話になってきました。ギャングの抗争からは遠いところに来てしまった感じはある。
キーワードだけ出てきていた「地球生命解放戦線」「機械化帝国」についての詳細が語られ、ヒマワリの正体についても言及されていきます。
予想通りーーなんてことは全然なかった。相変わらずノーヒントでえらい球を投げてきおる…
さらに、カグヤやヒマワリと同じ境遇の第三者、”組織”に関するものまで現れて、事態は一気に進展します。
残されたものたちの悪あがき
ヒマワリが連れて行かれてしまい、残されたチームメンバーの桐原とアリス。
彼女の正体を知っても…いや知ったからこそ、なんとしてでも会うために魔殺商会に喧嘩を売る。
その実体を知っていると…なかなか命知らずな選択ではある…
鈴蘭はどうみても駄メイドだけど会長だからな…
そういうこっちはこっちで面白いことになりつつ、アリスの能力についてや今後に繋がる話にもなってました。修行回ってやつ。
しかしアリスはともかく桐原君はほんと普通の人間だからむしろよくやってるほうなんだろうな…いや、力押しが全てじゃないのがこの作品だから、頭の回転が速いところは強みになっているはず。
…でも、ヒマワリはやっぱりアレでアレなわけで。二人はヒマワリにまず会うために戦いを続けていくわけですけど、その先はどうなるのだろう。
第二回聖魔杯への足がかり
(攫われといてなんか変な言い方になるけど)ヒマワリサイドは川村ヒデオやウィル子など、「マスラヲ」からのメンツが集まってて、アリス・桐原サイドには魔殺商会メンバーがついているような構図になってきている感じがしますね。この区分けも意図的なものなのか、または必然の流れなのか…
さらに今回明かされたヒマワリの出自、その後の歴史についてもなかなか興味深いし、さらに疑問が沸きます。
この世界はいずれ「ミスマルカ興国物語」に繋がるはずですから、それが歴史のどのあたりに位置づけられているのか…など。暦の数え方がリセットされているから、さらに先の話になるのかなあ。
カグヤが「異世界」にあまり馴染みがなさそうなのも気にはなります。世界が地続きなら間違いなく、魔人や異世界が重要なところにあるはずなのになあとか。少なくとも現時点で、開催場所にカジュアルに組み込まれてるくらいには周知されてるっぽいし。
…そのあたりを疑い始めると、またなんか空中大回転でもあるのかって感じしてきますが…
謎が解消されてまた増えて。ルール・オブ・ルーラー本戦、第二回聖魔杯へのカウントダウンも始まり、ますます盛り上がりを見せている本編。
優勝者に与えられる世界を掌握する権利ーーよりも目的がズレてきているような気がしないでもないけど、また次巻でどんな無茶な返しがあるのか楽しみですね!