そうですねほぼ丸ごと姉弟子モードだった11巻を受けての12巻ですが序盤の感想としては頓死しろ。あなたたちね…
氷のような白雪姫どこいったんやデレッデレでとろっとろやないかい…そら桂香さんもやさぐれるわ。
他にもあいちゃんの魔性っぷりや天ちゃんの速攻っぷりが発揮されてなんていうかなんかもうかわいすぎる。あいちゃんはやばいよ…「どれだけふらふらしてても最後は自分のところに帰ってくる」みたいにコントロールされてる感がもうある…むしろラブコメじゃなかったら早々に勝負が決していた可能性すら見える…
いつもの調子に戻ってきたともいいますが、局面は着実に進んでもいます。最初に竜王を詰ますのは誰か。みたいな。
とはいえ銀子は三段リーグの真っ最中だし八一は於鬼頭帝位とのタイトル戦を控えた状況でいくつもの対局が並行して始まり決着していきます。今回はこちらもメインよ。
三段リーグは鏡洲、銀子、坂梨、創多、辛香で勝ち抜け争いのリーグ戦、最後まで勝者が読めない泥仕合。
また今巻から存在を増してきた辛香がなあ。一見不気味なおっさんだったけれど話が進むにつれ、そのなあ。一念発起したおっさんがリーグ戦で銀子と相対したときどんな気持ちだったのか、意識するにせよしないにせよぐっとくるよ。対局後あらためて辛香のおっさんの言動を見返すと、最初感じていたこととまるっと違った意図が見えて切なくなる。本人そこまで謀ったつもりだったのかはわからんけどね。
それに鏡洲VS創多も前巻の対局を彷彿とさせる。その展開とか明暗の分かれ方とか。直前に11巻読んでたから特に印象深いよ。鏡洲は気の良い兄ちゃんで、それが彼の在り方なんだろうと思うけど、勝負に挑む様はやっぱり熱い。
リーグの結果は…総当たりだから不公平ではないけれど、やっぱり組み合わせの妙みたいなところがやっぱりあるのかもしれないとも思いつつ、それが違っていたら違った結果になっていたんだろうかって思いもします。序盤に当たるのと終盤で当たるのとではやっぱりね。
一方の帝位戦は初戦だからでもあるのかもしれないけど、「人間VSソフト」のテーマに沿ってはいるが割とあっさりしてた感じ。まあ横で、熱さとエモさバリバリの三段リーグ戦真っ最中なわけだから霞んでしまった感は否めない…よくよく考えるとえらいことになってるんだけども。
人は機械に(スペック的な意味で)勝てない、ってのは受け入れるしかないのかもしれない。が結論になりつつあったところに、それとは別の可能性が示唆されてきているようにも感じるし、あいちゃんの名前や発揮される能力がまた意味深なことになってくるのでは、とも思えます。
ともあれ三段リーグ完全決着…駆け抜けるような勢いの巻でした。
本編がクライマックス三段リーグだった反動か小冊子は丸ごと一冊銀子ちゃんみたいになっててなんだこれ…最高…八一は爆ぜろ…
可能であれば是非こちらの小冊子お勧めしたい!
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