※「りゅうおうのおしごと!」5巻、10巻、12巻の小冊子収録版が期間限定で発売するみたいです!
販売期間は2021年9月14日~11月15日!
「りゅうおうのおしごと!」5巻、10巻、12巻、15巻の小冊子収録した電子書籍版が期間限定で発売! - つんどくダイアリー
このシリーズは女子小学生と姉弟子の尻に敷かれたクズ竜王がたまに将棋で格好良く無双するラブコメじゃなかったんですか! って認識を確認し直すほどに(そもそも違います)あらぬ方向に展開が進んでいて暗雲しか立ちこめてない…表に見えていること以上に深刻な状況になってるような気もします。それぞれの事情や思惑が伏せられていて先が読めないのは相変わらず。
なんか順当に進展してるかなあと呑気に思ってた前巻までから一転して女流棋士陣による八一への王手詰めが始まったような感覚を読後に持ったことが終盤戦であることを物語ってるかもしれず。帯にある「最終章、開幕」とはこのことか…
また、なんとなく実力をぼかされていたような祭神雷がとうとう本領を発揮してくる…いや逆に突き抜けた挙げ句制御する方法を覚えて丁度良いところにピントを合わせることができるようになったような感じもあるけどそういうことなのかはわからない。そもそも画像認識して次の手を当てるみたいなのは完全に人間ワザじゃないし。それが将棋なのかも怪しくなってくるがな…ただ役割的に銀子から取り立てにくるとしたらこいつになるだろうみたいなところはある。
姉弟子…銀子ちゃんにとってつらい巻になってしまった…記者会見とか良い雰囲気で、その後も順調そうに、順調そうに見えてたけど後から振り返るとあれっ? って思うところはある。病院に泊まってるの銀子ちゃんらしいで流してたけどそんなわけないよなとか…先の展開が嫌な方向に想像する材料視か無くて、ここまでずっと姉弟子のターンだったようなところもあるから祭神雷が対局のときに言い放ってた「税金」って言葉がのしかかってくる感じ。でも税金は全部もってかれたりはしないんじゃよ…? 姉弟子だいたいずっとかわいかったんで取り立てられるなら八一の方だと思う。あいつはちょっと爆発したほうがいい。
あいも、「憧れのお兄ちゃんをちょっとからかいながらお世話してあげてる」ようなところから一つ進むための決断のように思えて、だからラストの対局後、逆にそうは意識してなかった(ロリコン竜王と呼ばれつつも、態度はずっと懐いてくる子共に対してのそれだったよね)八一の愛弟子に対する喪失感がまたこの対局開始と終了の挿絵に表れてて本当に自由に挿絵を使う…この展開、(ドラマCD版の)カバー裏コメントにある「1巻の表紙と見比べてみて楽しんでいただけたら幸いです」が1巻との対比を示すダブルミーニングに聞こえるくらい。たぶんそういう意図ではないと思うけど。天ちゃんもそこで出てきたら間違いなく転ぶってタイミングで差し込まれてるし巻末一割くらいに展開がぎゅっと詰まってものすごい。
でも一番恐ろしく挿絵の効果が発揮されたのは供御飯さんだよ間違いなく。二度見したもの挿絵。完全に油断していたパートだったですし。いつもの二人だけで始まって八一も来なかったからあれって思ってはいたんだけど…八一もさあ、プレゼント相談するくらいだから完全に油断してるよ…なんだかんだいって多分、距離的に一番近くに居るのは供御飯さん。そこまで読んでたのかどうか…「感情が動く」って意味での感動なら、今巻いろいろあったけどここが一番感動したかもしれない。彼女の今までの行動を思うと本当に。
次巻どうやって始まるのか、ここで止められると本当に続きが知りたくて困る。15巻出てから読めば良かったってくらいに困る。いっそ完結してからのほうがよかったのかもしれないってくらいに困る。(あとがきの雰囲気から察すると、そう遠くないんじゃないかって思ってます)
それで同時発売のドラマCDとしてついてきたやつの中身は女子小学生と姉弟子の尻に敷かれたクズ竜王がずっとラブコメしてる話だったからたぶんこうやってバランス取ってるんだよね! 本編が女子小学生でボーナストラックが姉弟子! 桂香さんの扱いが不憫。本編でもちょっと不憫だった。彼女に幸あれ。
でも八一が女子小学生になってもあんまりいつもと変わらない(声が同じだったから尚更)な気もするし姿形はどうあれ八一は八一みたいな話でもある。
ボーナストラック(添い寝ボイス)も22分とはまた長いなって思ったのですけど聞いてみると普通に銀子ちゃんといちゃついてる話でしたね。やっぱり爆ぜろ。
カバー裏コメントにあるように1巻と見比べてみるとなるほどなあ。
抱き枕カバーはお値段もガチだったので流石に見送ってしまったのですが口元に指先当てるの流行ってるんでしょうか…ってこっちは12巻の小冊子つき限定版の表紙じゃん! 良いけど!