それぞれの音楽に対するスタンスが問われる、試練の時になりましたな…
立ちはだかる壁
応募したバンドフェスの選考通知を待つ小学生ズ6人に、世界の広さ厳しさをわからせるかのような試練。
結構ね、こういう話だとトントン拍子で行くかなあとか思っていたんですよね。どっちのバンドもすごく実力あるように描写されてきていたし。
でも思い返すとこれは響の一人称であって、彼が感動しているのもすごく良いバンドであることも疑いようはないんだけれども。その評価は彼の評価なのですよね…
そういうところが冷酷に出てしまったというのか。でも「成長」を描くには絶対欠かせないストーリーでもあり、真正面からきたそれをどう受け止めていくのか、ということを誰もが試されることになってしまった。
Dragon≒Nutsの挑戦
ドラゴンナッツのアプローチはもう完全に霧夢の性格としか言いようなくて震える。
このひたすらライブハウスに乗り込んでいくスタイル。ほんとマジ霧夢。
彼女たちのバンドは最初、潤たちのバンド「リアン・ド・ファミユ」に対抗して生まれたわけなのですが、もうそれを越える向上心、どこまでも高いところに行きたいという気持ちがすごくて。
この無鉄砲さ、子供のころじゃないとできないよなあ、という気持ち。
また乗り込まれたバンドのほうも、なんだかんだいって鍛えてやっていたり。どっちも本気だからこそというのはもちろんなんですけど、めきめき上達していくのを見ているのが微笑ましい気持ちあるんじゃないかなって思います。やっぱり最高だぜ!
リアン・ド・ファミユの思い
他方、同じ試練にぶつかったリアン・ド・ファミユの3人。こっちは目に見えて落ち込んでしまってなかなかつらい。
でも…そもそも、彼女たち3人は、どうしてバンドを始めたのか。誰のために、何のために始めたのか。
そういう原点を見つめることが…またひとつ、先に進む鍵になっていきます。
そしてそれを見守り続けた響。ほんとに、焦って進めないというのは難しいと思うんだけど、保護者としてマネージャとしてちゃんとやっていってるなあという感じでした。演奏の指導とかもね。人に教えるということは、やっぱり成長するということだなと。前巻の名言が頭をよぎります。
道に迷ったら、小学生をみつめよう。
それできっと、あるべき場所に還ってこられる。
ー貫井 響ー
…いや、セーフ。だいじょうぶ、保護者。
それはそれとして、相ヶ江さん。順調に距離詰めてきてるなほんとこの子。
これほんとわかんねぇな…?