この響と桜花のこの展開…青春か! と叫びたくなるような青春感満載である。
ぎくしゃくする二人の距離
前巻最後に桜花がぽろっとこぼした爆弾発言が尾を引いて、微妙な距離感の響と桜花。
そしてそんな状態のまま、響は学園祭のクラス展示委員に任命されて、さらに忙しい日々を送ることに。
お互い意識するこの関係、学園祭、そしてこの後、予期せぬ形で響と桜花は協力していくことに…と数え役満のように青春ピースが揃っていく。
大丈夫? 桜花は小学生じゃないよ? と問いたくなるほどの桜花回。でもある意味これが正しい道なのやもしれぬ…
桜花はいろいろ残念がられているけどそこがやっぱりいいんですよねー。思わずこのまま成就してしまうこと応援したりしそうになりましたけど、やはりそう単純にはならないの。
希美との距離も…?
結構まさかの展開だった希美とのデート。これはなかなか分からなくなってきたなあ…?
リヤン・ド・ファミユの三人の中ではいちばんませてるけど結局前には出ないタイプかなあと勝手に思ってたところのこれですよ。
でも響は、なんだかんだいって小学生ズのことは妹扱い(リアル妹も入ってるし)してる感じが強いから、彼女たちはまだまだ結構不利なんですよね。あと数年もすれば明らかに変わるんでしょうが。
霧夢たちのバンド活動
一方、前巻でバンドを組んだ霧夢たちも正式に「Dragon≒Nuts」結成。キッズバンドフェスへのエントリーに向けて活動開始していくことに。ドラゴンナッツの作曲もまた手探りで、でも潤たちとは違ったアプローチで感覚を頼りに拾っていくような感じ。
この曲作りに一生懸命で、どんどん才能が開花している感じもやっぱり最高ですよ。
相ヶ江さんが地道に攻めてきている感じもする。からかってるだけかもしらんけどあの子は…天然分もあるかな…?
次回に続く伏線もあったりしたけど、やっぱりバンド! 学園祭! 青春! というストレートで来た巻でした。もうこのシチュエーション完全にドラマでしょう…!
それから、5巻登場の作中曲が著者サイトで公開されていたりするのですよね。
読み終えたらこちらも是非。