そして戦場に舞い散るリアルワールドのプレイヤー達。
血みどろの総力戦
もうこれなー、VRゲームだというのは前提になってるんだけどほんとにもうバーチャルじゃ済まない。
アンダーワールド寄りの視点で描かれているからというのはあるけど、ああそうか、ゲームでヒットポイントがあるだけ攻撃食らっても生きてるというのはこういうことかというのがほんとうにひどい。
「これはゲームであって遊びではないー」というのがおそらくこのシリーズで一番有名な台詞だと思うんだけど、なんというかそれを違う意味でひしひしと感じる。
現実世界からログインしてくるプレイヤー達にとってはリアルなゲームでしかない。けれどもアンダーワールドに生きている人たちにとってはそこが現実でもある。そういったずれが、アンダーワールド寄りの視点で描かれていてすごい迫力と理解不能な怖さと、でもゲームだったら確かになあという理解を感じるというよくわからない感じ。
アンダーワールドの人々
アンダーワールドというのは国の研究で作られた仮想世界、つまりそこにいる人々もNPCということになるんだけれど。その彼らがどんどんとシステムの枷を破っていって自律した魂を獲得していくのはもう、本当に本物の世界が出来てしまっているという感じを受けます。
またリアルワールドからログインしてきたプレイヤー達が、NPC=AIであるはずの彼ら彼女らとのやりとりに現実感を感じているのがほんといい。
ただのVRMMOゲームのベータテストとしてだけ参加させられた側のプレイヤーは本当にもったいないことをしているんだよなこれ。彼らに責任があるわけではないし責めるわけでもないけど、後で真相を知ったらきっと死ぬほど悔しがるよね。
戦争の行方は
そしてそういう状況でアンダーワールド人をNPCとしか見てない敵陣が攻める攻める。
というかリアルワールドからのプレイヤーですら駒としかみてないだろうというような相手だものな。
これがかなり分が悪く…アスナ、リーファ、シノンが文字通り神降臨してても相当につらいわ。どうするんだこれ。
また戦争なんて呼べるようなものでもなく、ただの物量。それがまたなんていうか余計頭にくる。
本来であればアンダーワールド人VSアンダーワールド人の総決戦であり、さらにそれも和平という開発者が予期せぬ終わり方を見せていたかも知れなかったというのに。
それにしてもこの異世界への現実世界からの介入という構図、元々の話が書かれたのはもう随分前のことなんだろうけど、このファンタジーワールド転生譚全盛の時代に読むとなんというか時代の先を行っているのか一周してきてしまったのかどっちなんだろうかという感じになる…
そしてはよ…続きを…
…あと、どうしてこうSAOには理解できてしまう頭のおかしいやつが多いのか。
そうだよな、アドミーちゃんの仇討つよな。わかるわ。