ギルド連合リュネヴィル支部で受付嬢をしている美少女エルフのイリアさんの中身はチート転生した平凡男子。生まれた村も追い出されて5年ほど世界をさまよって(たぶんここでいろいろやらかしている)今はすっかり片田舎の受付嬢に落ち着いて隠遁生活を楽しんでいます。という。
完全にもう前世関係ない系ですね。チート能力を付与するためにむしろ転生が利用されている感すらある。だがそれがいい。
社畜男子の記憶は持っているようだけどエルフとしても生まれてからここまで生きてきてしまっているわけで、もう完全にこの世界の住人である。前世の影響は女の子のほうが好き(というより男は受け付けない。まあそりゃそうだなあ)程度。つまりもっと百合百合しくてもいいと思う。思うんだ俺は。
そのチートスキル力と世界中をさまよったときの顔の広さでもう何者にも止められないだろうイリアさんですがここまでいくと逆に平穏な生活を望みすっかり隠居しながらギルドの看板受付嬢な感じに収まっている。そんなほのぼのとした(アサシンとか竜神とか氷竜とかやってくる)日常を楽しむ物語です。平穏なのかそれ。
当人が淡々と片していってしまうのでなんていうか平々凡々とした日常に見えてまうんやけど…
いろいろやらかしたであろう5年間の知人・友人もそうそうたるメンバーのようで、なんていうかRPGとかでエンディング後の街に帰ったところからスタートみたいな感じを受けたりします。そして第二章が始まるみたいな。
でもそれだけの能力があっても、自ら先頭に立たずにあくまで指示・支援に徹するという形で物語が進んでいくので派手にチート無双というわけではないのですよね。本人としては目立ちたくないようでチートスキルは極力隠す。的な。
しかしてそれは「自分が戦う」から「人を動かす」にステップアップしているだけのような気しかしない。完全に裏番長。つよい。
はたしてイリアさんはゆるふわっとした日常を送ることができるのか…