大猿、巨人、リザードマンなど人間以外の種も存在しているファンタジー世界にある人間の国ミテラの女王ビビアンを主人公とした物語。
表紙でまず目に付くのはそのフルフェイスの兜ですね。これは王の証のようなものらしい。
ビビアンはお転婆姫というやつで城を抜け出してはいろいろやらかしているのですが、この仮面を被って王となっているときは…あんまりかわらないときもある。
(「ストラヴァガンツァ ~異彩の姫~」1巻より)
平和なときは。
1巻のあたりはビビアン王女のお転婆なファンタジー的日常みたいな感じだったんだけど、2巻以降は急展開ですねえ。
その展開によっていろいろな種族が出てきて世界観が広がった感じはあります。
セポイヤ(巨人族)VSウンバ(大猿)とか鬼戎族の集団とか。身軽でしっぽの黒尾人の街なんかもファンタジーですね。
ミテラの民はこの厳しい状況でよく生き残っていけている。
個人的にはもうちょっと1巻のときのようなほのぼのしくもファンタジー自然の厳しさを感じる日常譚がよかったとも思うのですけれど、突如凶暴化したウンバの一件から始まる謎と陰謀と諸国巡りの流れも嫌いではないので悩ましいですね。だいたいビビアン王女がエロひどいめにあうのもいいなんでもありません
不穏な空気がなくなってまた王女が城を抜け出してエロひどいめにあう平和な日常が戻ってくるといいですねと思いつつ、続きを楽しみにしております。
ストラヴァガンツァ-異彩の姫- 1巻 (ビームコミックス)
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冨 明仁 エンターブレイン 2013-07-13