7巻読んですぐの8巻やったからこのドラゴンっぷり。しびれる。
今巻は七星剣武祭ベスト4のカード、ステラ・ヴァーミリオンVS黒鉄王馬、黒鉄一輝VS紫乃宮天音というバトルづくしの巻でした。
どちらの決戦もそれだけで一冊のクライマックスを飾れるような試合で最初から最後までクライマックスとも言えます。
この2つの試合で改めて浮き彫りになったのは、ステラと一輝の戦闘スタイルの違いでしょうか。
一輝はそもそも魔術がほぼ使えないので体術一辺倒となり、ステラは剣術も納めてはいますが、その本領は膨大な魔力にあります。
その二人に相対する黒鉄王馬と紫乃宮天音も対照的で、王馬は魔術の才能ももちろんありましたがむしろ鍛え抜かれた肉体こそがその強さを支えている。天音は逆に、伐刀者としての能力が強すぎてここまでこれてしまったというタイプ。
王馬は鍛えすぎてむしろ異能を跳ね退ける勢いだし、天音は天音で「このラノベの世界、滅多なことでも死なないんじゃね?」っていうところにクリティカルに刺さるようなそれ。両方とも反則を超えてる反則級ですよ。
天音の不幸はその力を、ピュアハートな子供の時分に手にしてしまったことかもしれませんな…
その2つのカードは結果として、異能VS人力、みたいな印象を受けました。
結果についてはあえて語りませんが…違った方向性の最強VS最強、というのが決勝戦になる熱い展開。
その先の話もちらちら見えていたりして…七星剣武祭編、次巻クライマックスとなるのでしょうか。
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)8 (GA文庫)
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海空 りく SBクリエイティブ 2015-10-14