また今後の展開を左右するような重大なことがあっさり出てきてる感。
ついに樹立された民主国家
領土を拡大し民をまとめ上げ、なんとか「エルム共和国」の建国を果たした司たち。ゆくゆくは司たち、七人の超人高校生が現代日本に帰ってしまってもその国の維持をしていくため、民主主義国家を皆で目指し、司達が受け持っていたところも現地の人達でやっていくための国家です。
今までは「超人高校生VS帝国」または超人高校生無双だったのが、今巻からはちょっと組織対組織という感じになってきているところが、話がひとつ進んだ感じもあります。
もちろん知識、アイデア、頭脳面でも超人アドバンテージあるしそもそもつよいんですが、武器や兵器のような直接的物理的な文明の差と比べると、相手を蹂躙というわけにはいかないところもあり面白くなってきたところでもある。
もしこれが七人だけの問題なら四の五の言わず武力行使になるかもしれないけど、国家を表に出した政治の話、になると武力はむしろ禁じ手(あるいは最終手段)となってしまうわけで、ある意味もっと困難な道でもあるんですよね。
帝国の策士ネウロ元帥
それで帝国との交渉の席で、向こうから席についたのはネウロ元帥。
帝国の利益のために…というふうでもなくどうにも話の様子がおかしい…というかもう、それ、話が終わってしまう…というような重要事項がぽろぽろと。
ネウロ自身についてのこともそうだし、超人高校生達のこれからについてもだいぶ強烈に話が進んだなあ、というか。
提案についてはまったく理にかなってるのですが、この男自体の目的についても裏に何かありそうですし、こういう疑わしいところのない提案に乗ると必ず後でヤバいことになるんだよなあとか思いながら見てました。
その結果が出るのはだいぶ先の話でしょうけど。
他の勢力たちの存在も
それから、国として動き出したことで帝国以外の勢力も絡んでくるようになりましたね。
このあたりから政治ゲームの面白厄介なところでもあるのですが。今までは帝国打倒の反乱軍、でよかったのが途端にややこしくなる。
世界が広がったことで、さらに鎬を削った勝負や展開が待っていることでしょうと思わせるところです。無敵無双を強調していても、やはり異世界は広い。
その中での、七人に頼り切りの集団じゃない「組織」としての成長、また七人もどう進んでいくかという今後についても少しどうなっていくのかしらんというところがありました。
アレだよな、司もだけもショーニンも、違うと思ったら容赦なく切ってくるタイプよな。情に流されないから逆に、どういう展開になっても「仕方ない」って顔をしそう。
それはそれとしてジャンヌちゃんがしあわせかわいいのでよかった。よかったんだがなんだこのそこから広がる平和なストロベリった展開は。
やはりあのイケメン政治家(二世)は爆発するべきなのかもしれない…
しかし今回の話から進めて考えると、リルルとはいずれ別れるときが来る、というハードルも少し不透明な感じになっているのではという気もするから、それをどう使うにせよやっぱり展開わからないところありますね。がんばれ林檎ちゃん。