2巻目にして神。
ウサちゃん
まず表紙をめくってみてほしい。
ウサちゃんである。
さらにカラーページを進めてみてほしい。
囚われのくのいちである。
神はいた。
宗教かとおもいきや民主主義を布教でござるの巻
封建主義のこの時代に帝国に対して派手に喧嘩を売ったエルム村を救うためには市民革命で封建主義を打破するしかないという結論にたどり着いてしまった超人高校生達が民主主義を布教するために取った手段が宗教。
超人マジシャンであるプリンス暁のマジックを「奇跡」として「神」に仕立て上げ、唱える教義は民主主義。そしてマジシャンと言えばウサちゃんである。
なるほど救われる…!
でもなるほど、超人高校生達がいかに有能であってもその有能さで直接領地をまとめたら、それは支配者が変わるだけ。
民衆が自発的に学んでいくためにも、教義という形にしないといけなかったと。
さらにここで「七光聖教」を名乗ること、自分たちがこの世界から消える(だろう)ときのことまで考える司の考察力は、流石の超人政治家という感じです。
その脇を固めているのが人心を掌握する超マジシャン、大都市を牛耳る超商人ですからもう完全に領地落ちた。すべてがマヨラーになる。
まあそんな超人政治家もリルルの膝枕には勝てないんですかね。
林檎! 負けるな! がんばれ林檎!
本ブログはハムスターのように怒りにふくれる林檎ちゃん(表紙の超発明家)を応援することに決めましたがその思いが報われるということはつまり司の総取りということでしてやはり神はいなかった。
いやあいつが神だったか。神殺しの登場を待つしかないのか。
そういう話ではなく。
超科学VS超魔法
政治的には民主化の世を強引に引き寄せ、中世時代の文明からしたら数歩先行く現代技術をいかんなく投入した武器をふるって体制を整えていく超人高校生達ですが、ここで現代にはなかった概念「魔法」との本格的な衝突が。
戦略魔法はほんとシャレになってないわー…的な。
いちばんシャレになってないのはそれをついカッとなってやったギュスターヴなんですがね。なんでアレがトップに立ててるの。封建時代だからなの。
ギュスターヴは他にもいろいろアレで封建主義の闇しかない。
当面の敵はこいつなんかなって感じだけど、次巻あたりで即落ちしてそうな予感もある。