このシリーズも、はや14巻まで出ているので14巻の感想ついでにここらでいちど振り返ってみようかと思ってまとめてみました。
14巻の感想はこちらに。
さて、1巻からの桜坂工兵の受難活躍を羅列してみますと、
- 知識ゼロからのネットワークエンジニア就職。厄介顧客を切り抜ける
- 大規模案件で運用チームとバーサス
- 大口顧客への提案で大手SIとバーサス
- ぐだぐだプロジェクトではじめてのプロマネ
- サーバーリプレースに東奔西走
- 端金で厄介知人の無限サポセン
- 地獄の厄介客先常駐
- 大手案件提案で切れ者コンサルとバーサス
- 社内新事業開発
- 大赤字子会社の管理職で部長代理
- 国内最大手自動車会社のネットワーク案件
ここまでで一年。
12巻まで。
13巻は桜坂2年目で新入社員研修、14巻はまた短編集て感じですね。
まあ率直な感想としてよく生きてる…
何、SEってこのペースで案件こなすの普通なんですかね…(震え声
あと14巻の感想で賃金はちゃんと払われてるのでは、と書いていたんだけど1巻見直してたら
「うち年俸制で残業代ないから」
みたいなこと書いてあって白目むいてる
…でも年俸がそもそも高いという可能性ありますし…(震え声
ここまでの厄介エピソードで個人的に一番SAN値削られるのはやはり7巻の客先常駐ですかね。

なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術<なれる!SE> (電撃文庫)
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うん、まあ現場の地獄絵図もそうなんだけどオチというか後日談というかがもうね。
大企業こわい。完全に関わったら死ぬ奴。
1巻とかはなんていうか、うわーすごい大変だけどがんばるなあみたいな感じがまだあったのは、ほんとに現場の話だったからかなあ。

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だんだん運用というかプロジェクト提案と切り回しみたいな話が多くなっていっている感じで、それはそれでとても興味深いところありますが、エピソードとして書かれてないだけで現場作業もやってるんだろうなというの思うとほんとつらい。
自社サービスを開発していく巻とかも、少し趣が違ってて面白いですね。珍しく(というかこれが最初で最後じゃないか)六本松社長が躊躇する回。

なれる!SE (9) ラクして儲かる?サービス開発 (電撃文庫)
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このへんは残酷物語というよりビジネス勝負って感じでしたね。
そんな地獄のSE行に華を添えるのは見た目美少女上司の室見立夏を始めとした女性陣。地獄にあるオアシスという感じですよね。
室見さんの美少女っぷりはもとより、
寝癖頭と揶揄される梢さんとか
オーストリアとハーフのリシー。
橋本課長もデキるビジネスウーマン然としていて、
ライバルの次郎丸 縁も元気印ですし。
表紙にはなってないけど癒やされるカモメさんとかガテンな薬院さんとか楽しいキャラがいっぱいですね。
まぁこの物語はフィクションでありラノベレーベルから出ているモノです。つまり現実は地獄でしかない。
だから顧客もフィクションだと思いたい。あれはただのテンプレ厄介なんだと。都合良く作られた妄想の産物なんだと。そうであること信じてる。
私は田舎プログラマなのでよくわからないのですが都会のSI業界の人から見たら察するところある案件ばかりなのではという気がしてなんていうかみんながんばれ。ほんとうに。いきのこってほしい。