なんか、ラノベの主人公が努力するかどうかみたいな話が吹き上がっており、
http://www.yomiuri.co.jp/yolon/ichiran/20160923-OYT8T50010.htmlwww.yomiuri.co.jp
個人的にはそんな努力する立派な人物だから嫌い! みたいなことはないよなあと思いつつ、じゃあ努力してるラノベって何だ? と思ったのでちょっとまとめてみました。
完全に僕の感覚でピックアップしてるので異論は認めます。
りゅうおうのおしごと!
努力と聞いて筆頭はこれ。最年少竜王位の天才、九頭竜八一と果てしない才能を秘めた女子小学生、雛鶴あいの二人が全力で、本気で将棋に向き合っていく熱血将棋ストーリー。
主人公師弟は(将棋においては)一目置かれる天才コンビなのですが、じゃあ何の努力もなく順風満帆かというとこれがまた違う。相応の努力をし、考え抜いて、それでようやく手が届く。なぜなら他の誰もが皆、努力を積み重ねてきているからだ。
ダイヤの原石は適切に磨かれねばダイヤになれない。その過程もまた、とても綺麗なものですが。
ロウきゅーぶ!
慧心学園女子バスケ部のコーチとなった長谷川昴と、智花、真帆、紗季、ひなた、愛莉たち女子小学生バスケ部員たちの魂の交流とスポーツを通じた熱い繋がりを描くローリングスポコメディ!
全くのバスケ初心者、でもバスケをやりたい! という智花たちの想いと輝く才能、そして成長が、とある事情で高校でバスケを続けられなくなっている昴の心を救っていくスポ根ラノベです!
かわいい! 素直! そしてその無限の可能性!
天使の3P!
引きこもり高校生だった貫井響、そこに現れた3人の女子小学生。五島潤、紅葉谷希美、金城そらの3人が思い出の詰まった教会「リトルウイング」を守るためバンドに挑戦!
重ねる努力で開花していくその才能、純粋なその想いが心に響くハートフル・ミュージック・ノベルです! あ"あ"~
…ここまで来て、どう考えても「努力=やっぱり小学生は最高だぜ!」でしかないのですが、つまり川上御大のおっしゃる「最近は努力が足りない」=「女子小学生分が足りない」ということなのでしょうか。
流石KADOKAWA。今後の活躍に期待しています。
Re:ゼロから始める異世界生活
突如異世界に飛ばされたスバルが、エミリアを救うために孤軍奮闘する血(文字通り)と汗と涙の物語!
…どういう努力かを書いたらある意味ネタバレになってしまうので伏せますけど、諦めないスバルくんマジかっこいいシリーズです。
アクセル・ワールド
スクールカースト最下位のハルユキが生徒会副会長で皆の憧れの的、黒雪姫に導かれ謎のVR対戦格闘ゲーム「ブレイン・バースト」で様々な試練を乗り越えていく努力と根性の物語。
そう、個人的には努力ものだと思っているんですよね。これ。(たぶんレイカー師匠の修行のせい)
ハルユキは確かに唯一無二の飛行能力を持つアバターを手に入れますが、それで無敵無双というわけでは全然なく、様々な試練に見舞われます。
その過程でいろいろな人達と出会い、力を得るために努力をし、気合いで乗り越え成長していく。
まさに友情、努力、勝利と揃った熱いラノベかもしれません。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
ロンドンの魔術協会総本山、時計塔の講師ロード・エルメロイⅡ世が巻き込まれる、魔術師達の魔術師達による数々の事件簿。
これが、このシリーズだけで努力かといわれると多分違うというのは承知の上なんだけど、彼がどれだけ努力を重ねたらここにたどり着けるのかと思うと…
(ロード・エルメロイⅡ世は別の作品の登場人物でもあり、その作品の未来の話でもあります)
「努力のできる立派な主人公は受け入れられない」なんて話をされると、ねえ。これを出したくなるんです。
ロード・エルメロイII世の事件簿1 case.剥離城アドラ【書籍】
- 作者: 三田誠
- 出版社/メーカー: TYPE-MOONBOOKS
- 発売日: 2014/12/30
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なれる! SE
努力と言うより苦行ではある。察しよう。
新米SE桜坂工兵とOJT担当エキスパートエンジニア室見立華さんのIT業界黙示録。
みんな努力してるんやで。
僕と彼女のゲーム戦争
ゲームは文化! というくらい広まっている現代日本で類希なる集中力を持つ岸嶺健吾くんが、元女子校で女の子だらけのゲーム部「現代遊戯部」で楽しくゲームを…なんていうヌルいことにはならずにがっつりゲーム修行の日々となりゲーマーとして鍛えられていくゲーマー小説。
古今東西、実在するゲームが出てくるのもウリのひとつで、競技系だからFPSばかりというわけでもなく東方花映塚(超有名な同人STGシリーズの作品)まである。というかGoWとかの大会がラノベでガチで開催されること自体珍しすぎますけど。
しかしドキッ! 女の子だらけのゲーム部! であることに違いはない。岸峰ェ…!
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
読む前は正直、タイトルからしてそれこそなろう系チーレムなんかなとか思っていたところもあったんですがその実体はダンジョン探索を舞台としたベル・クラネルの成長物語。
ダンジョン街オラリオにやってきたベルくんと神ヘスティアの、二人だけの弱小ファミリアからスタートして育っていく、出会いと成長の物語です。
レベルやステータスという数字で成果が示されるのも、努力の跡がわかりやすいですね。
そういうわけで9シリーズ上げてみました。これは違うなー、みたいなところもあったかもしれません。
…というのもピックアップしてみて、正直「努力」と言われてピンとくるものがあんまりない。というよりそこが主題ではない。
いや別に、古今東西の登場人物たちが(作品内で)努力していないというわけではないのですが。あまりそう、意識するようなところでもないのかなというか。
スポ根ものとかだとその過程が主題であり面白さに直結しているから、わかりやすいのかもしれないですね。
別のエントリで上げられていた、SAOや魔法科高校の劣等生も、個人的には努力って感じはやっぱりしない。
キリトさん苦労はしてると思うし、ピンチをくぐり抜けてきているとは思うけど…私の中の判定として、「苦労して乗り越える=努力」ではないのかもしれない。感覚的なところなので説明難しいですけど。
お兄様もその能力がポンと簡単に授かったものでないことは背景としてわかりますが、話の筋としてはやはり無双。
あと、「ラノベの主人公に共感するか」について。これも個人的には、になりますが、そもそも共感ということをしてない気がします。
なんていうか、第三者的立場から面白がっているというか…いってしまえば野次馬?
主人公の性格が苦手で読むのをやめた、みたいなのは今のところ無い気はします。話の展開がどうなっていくのかのほうが気になる感じ。
(そういう面では、最近のだいたい手を替え品を替え転生してきて~みたいなのとか超リアルVRMMO的なものとかは、まとめて「異世界転生もの」ってジャンルに俺の中で分けられちゃってて優先順位下がってる感じあるかも)
そういうわけで僕としては努力型主人公全然おっけーですから
輝く女子小学生のきらきらした可能性お待ちしております。
私からは以上です。
お待ちしております。