怒濤の詰ん読解消日記

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怒濤の詰ん読解消日記

積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと788冊

「バビロン1 -女-」感想 巨悪と陰謀に挑む地検特捜部の活躍を描いていた…はずが…?

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バビロン1 ―女― (講談社タイガ)

 読み進めていくうちに二転三転し筋の通らない謎にどこに行くのかわからない物語。しかも「1」とあるとおり続いているわけで。だがそれがいい。ほんと続きはよ。

 

東京地検特捜部のお仕事

 製薬会社「日本スピリ」のガサ入れから始まるこの物語。正崎善検事と立会事務官の文緒厚彦はその証拠を洗っているときに、不審で不気味で尋常でない殴り書きをみつけてしまい、その糸を辿っていくうちに「新域」と呼ばれる特区構想を巡る陰謀を引き当ててしまう…という巨悪に挑む検察のお仕事。

 登場人物の年齢層は高め、相手は老獪な大物連中という中で、正崎と文緒は巨悪をいぶり出すことができるのか…という話だと思うじゃん。

 

 だが途中から始まる不可解な事件。これがわからない。本当に意味が分からない…

 

 こう、筋が通らないようなもやっとしたものを抱えながら、刑事の九字院や記者の半田と協力をして捜査を進めていったところおもいっきりちゃぶ台がひっくり返されてうええマジかよって思っていたらばさらにまたとんでもない方向にぶっとんでいってほんとどうなるのこれ。

 

 おもいっきり次巻に続く。無情。

 

 

「新域構想」を巡る陰謀

 東京都八王子市、多摩市、町田市、神奈川県相模原市を統合して特殊行政区分≪域≫として誕生する新たな地方自治体。それは実質的に「第二東京」ともいうべきもので、中核市や政令指定都市を大きく上回る権限を与えられた、市、県、都は別の何か。

 

 そんな新域の首長を選ぶ域長選挙のまっただ中に、正崎の辿り始めた糸が消えていく。

 突っ込んでいくのは検事の宿命とばかりに捜査を続ける正崎ではあるけれど、この捜査がそれはそれでわからなくなっていく。

 

 でもフタを明けてみると、こっちはまだ筋が通ってる感じではあるんですよね。おいちょっとおまってなるけど。まあむしろこれからのほうがおいちょっとおまってなってるでしょうな関係者たち。理屈でも感情でも理解出来ない状況ほど怖いものはないんだね。

 

 「新域構想」の目的自体はわからなくもなく、そういう流れなのかなと思っていたところでのラストなのでこれほんとにどこまでが予定通りでどこまでがアレなんでしょうか。流石にあれは全員予想外だと思うんだけど。

 

鍵となる「女」

 巨悪を表舞台に引きずり出すために鍵となるであろう「女」。政治に陰謀に女ときた下衆の勘ぐりが当たっているであろうそれだと踏んで正崎たちはそこに活路を見いだすわけなんだけれども、この女がまた、なんていうか本当になんなのか。

 つかみどころもなく事態を分かっているのか分かっていないのかこれまたわからなく悪なのかというとそうともいえず。しかし気づけばよくわからないことになっており、読後に振り返ってみるとそのふわっとしたのが逆に邪悪さを浮きだたせているような感じになっています。

 

 まだ1巻なのでそりゃ正体不明だろうというのはほんとそうなのですが、何が潜んでいるのか全く読めない。検察ものかと言われたらノーな気がするしミステリなのかと言われてもノー

 オカルトというのが今のところ一番しっくり来る気がするけどこれは展開の意味はよくわからんがとにかく薄ら寒い邪悪さを感じるというだけでまた覆されそうな予感しかしません。このつかみ所のなさが最高。