怒濤の詰ん読解消日記

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊

時間逆行した姫は王子の未来を覆すことができるか…?「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」9巻【小説感想】

ティアムーン帝国物語9~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

 革命によって断頭台の露と消えたミーア姫が過去に戻って断頭台を回避するため未来を変えるやり直しストーリー第9巻、サンクランド王国編完結。「ミーア皇女伝」(もはや予言の書)に示された、シオン王子が毒殺される未来を変えることが出来るのか…

 政略と家族の問題が絡んで複雑にみえた話でどうなるかと思っていましたがなんとか完結。ミーア姫が何をしても周囲の勘違いで奇跡的にうまく話が転がっていく(そして本人がどんどん後に引けなくなる)ところがこの作品の面白いところですけど、それにしても今回は出だしが毒殺と物騒なものでしたし。途中で予想外…いやもともとの予言よりもっとまずい展開になりそうだったりとして、ほんとどう転がるかはわからない感じでした。

 騒動のメインとなっていたシオンとその弟エシャールも、(後日談的エピソード見てると)こう収まるところに収まってる感があって。王族の毒殺みたいな話そのものよりその後の収め方がなんかこの作品らしいなあとも思いました。身内より規律を重視することは王族の価値観としては正しいかもしれないけど、それに真っ向から「家族が大切」と言えるティオーナ嬢があの場にいたことが全員にとって幸運だったんでしょう。

 この小説、話の軸になっている「今」の時間軸とミーア姫が処刑された「以前」の時間軸の描画、さらに「今」より未来っぽいエピソードが断片的に混在する時間軸のザッピングみたいな状況が入ってくるから、今この行動が「すごく先の未来で幸せになってる」ことに繋がるところまでわかってほっこりするんですよね。だから「辺境伯」の番外編は好き。シオン王子ビターエンドみたいになってたもんな…(しかし結構な時間がかかってるなあ…とも思ったけれど、よく考えたらミーア12歳に戻ってきているわけだから、学園の他のメンバーも同じくらいの年齢だものね)

 シオンとティオーナはリプレイ前の世界で革命を主導した二人(つまりミーアの頭を断頭台に載せた二人)だったからずっと距離を置かれていたのだけど、そこもちょっと救われた感じがありました。気持ちはわかるが今世の二人はまだ何もしてないし、そうなる様子ももうないから苦手意識持たれてるのはかわいそうって思ってはいたんですよね。

 しかしミーア姫は相変わらず、大国の王族相手でも物怖じしないし頭の回転は早いし有能な部下or他人にすべてを任せるし名より実を取るしわからないことはわからないと言うし自分の気持ちに真っ直ぐだし、 もしかして飛び抜けて有能なのでは…? と錯覚しそうになります。いやむしろ リーダーとして有能なのにぽんこつかわいいと認識させる地の文が有能 なのかもしれない…弄り倒されてるもんなあ… 地の文と心の声が聞こえない 周囲の人間が心酔するのもわかるよ。「帝国の叡智」と呼ばれるにふさわしい実績もどんどん上がってしまっているしな…

 次巻から新章・騎馬王国編とのことでまた新しい国。学園内で収まらずいろんな地方、国を巡ることになるところも楽しいシリーズですね。

 またドラマCD付き特装版も同時発売しています。物理は公式ストア限定みたいですね。

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 ただBOOK☆WALKERではドラマCD付き9巻も販売しているようです。音源はダウンロードみたい。

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