しゃべるガンダムと元気な女の子船長の組み合わせとなるともうアツいんだね!
無人機の新型ガンダムと抱える秘密
無人機ガンダムという「アウターガンダム」の設定を継ぎつつ年代を大幅に進めたのがこの作品。
宇宙世紀107年、貨物船「ルピナス」の船長、ルビー=ヒューゲットが預かった新型MSが謎の集団に狙われ、そいつらを撃退するための成り行きでルビー船長はその新型MS「レオン」のパイロットに登録されてしまう。
それによって否応なしに、レオンに積まれた「荷物」を狙うテロリストとの抗争に巻き込まれてしまうルビー一行。
「アウターガンダム」は戦時中の一幕を切り取っていく連作短編という形でしたが、今作品はレオン(の抱えている情報)を巡ってルビーたちとテロリストが交戦していくという一本の映画のようなストーリーになっています。
マイティ・リトル・キャプテンとしゃべるガンダム
そしてこの主人公ルビー=ヒューゲットさん。「ラッキースター」として幸運を運んでくるという逸話をいろいろ残している有名な船長を父に持つ19歳。
勝ち気で勢いのある美人だけど偉大な父親のようにはなれないと不安がっていたりするところもあったりしつつここ一番では腹を括って飛び出していったりする。
(「機動戦士ガンダムReon」より)
そんな彼女がパイロットとして登録されてしまったのがUAI社の新型MS「レオン」。
ガンダムタイプのMSなうえに無人機システムの「ゼファー・ファントム・シス」を搭載し、腕利きと互角に渡り合える能力を持っています。
なぜ無人機がパイロットを必要とするかというのは、火器管制の引き金は安全のため手動で引かないといけない、というセーフティがあるからですね。
なのでパイロットは引き金を引くために乗っているのですが、レオンの妙に人間味のある受け答えもあって、ほんとにタッグを組んでいるよう。
(「機動戦士ガンダムReon」より)
最初にテロリストに襲われて出撃するときに、「蹴散らしてやるから大丈夫です」といわんばかりのこの受け答え。このAI、結構良い性格してると思います。
(「機動戦士ガンダムReon」より)
まあ船長もこんな感じだったりしますけれど。
ガンダムVSガンダム!
謎のテロリストVS新型無人機というそれもアツいのですがさらに熱くさせるのが投入される敵戦力。
(「機動戦士ガンダムReon」より)
まさかのこの機体。
連邦代表最強MSとしてよく知られているあのMS…「シャアの反乱」からは14年経っているとしても、その強さはもちろん健在。
同一の機体なのかはわかりませんが、こいつが出てきたことで状況がさらにキナくさくなります。
しかし展開として…やはりこういうMSが出てくるのはアツいですね!
ガンダムはスペシャルな機体だからこそ!
そして物語はルビーとレオンの別れで幕を閉じるわけですが、この何気ない感じのラストも良い感じです。レオンが無機物だから特にそう思えるのかなあ。
また相変わらず新装版のほうが入手しやすいだろう…といってもAmazonに在庫もなさそうですがシリーズなので…このあたりもどんどん電子化してほしいものです?