つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「おっさん冒険者ケインの善行」8巻【マンガ感想】

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おっさん冒険者ケインの善行 8巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)

 お人好しのおっさん冒険者ケインを中心に人の輪が広がってくほのぼのファンタジー第8巻。でも起こってる事件は結構陰惨なものもあって、ケインの器量が試されているのかもしれないと思うときもあります。

 今現在進行しているエルフの集落での問題も、ローリエ姫とアーヴィン族長の気持ちのすれ違いが根っこにあり、そこにつけこまれて大事件に発展してしまうところがつらみでしかなく。 むしろアーヴィンの気持ちのほうがわかる まであるんだよな…これ老いを感じるところなのかな…いやまあ多分、言い方だったり態度だったりと気持ちの示し方はきっと良くなかったんだとは思うよ…だから結果としてすれ違うのは仕方ない…仕方ないんだけどやるせない…

 少し前に出てきた将軍もだけど、 性根から悪い人間ってのが出てこないし、抱えてる心の隙を魔族につけこまれる構図になっているからつらい。大本が力で解決できないんですよね。(将軍は正体をしらないうち軍師を無邪気に信頼しているような節があって、それがまた)

 そしてケイン自身は特別大きな能力を持ってなくてただただ「良い人」なんだけど、そこだけはブレないから効いてくるんでしょうね。逆に大きな力を持っている人物だったらこうはいかないかもしれないところもあるし。ドワーフからもほぼ無条件で信頼されているようなところとか、「善者」とは言い得て妙よ。

 ただ今回のアーヴィンは、魔族側も前回(将軍のとき)を踏まえた対策を打ってきていて「善い人」だけでくぐり抜けられるのかどうか…だいたい今までも大きなピンチだったから大丈夫…なんかな。と思いつつ次巻を待つ感じです。

 このシリーズ1巻目最初は唐突なご都合展開で、あーと思いながら絵柄が好みだから読み続けていたのですが、巻を追うごとに「力だけでは解決できないことを大事にしている」ところが見えてきて面白くなってきています。アナ姫は割とひどいんだけどまあ…そういうところもおもしろかわいい。