現代日本から弱小貴族に転生したアルスが鑑定眼スキルで有能な仲間を集めて成り上がっていく戦記譚6巻。参謀ミレーユさんも加入してますます知略タイプが増える。
州内での跡目争いを領主の立場から見ていく戦記物だからら直接的な強さよりもどう立ち回るか、読者目線では知略的な面が強くなっていくように思いますね。そういう面で子供の頃から期待されてたロセル君も大活躍。視点を州外に向けるようなだいぶ大胆な案を出すようになったなとは…
でもこの巻の見どころは、その策をうけてアルスと婚約者リシアの関係がまた進むところかなと。この展開に合わせたような表紙だし。ちょうどそのあたりで巻も終わっているし。いい終わり方です。リシア、野心パラメータが高くて策謀家のような描写もあったけどずっと一途だったから今回の区切りの付け方は良かったなと思います。