怒濤の詰ん読解消日記

つんどくダイアリー

わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊

お人好し英雄が僻地の領主でスローライフ…?「領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~」1〜6巻【マンガ感想】

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 1 (アース・スターコミックス)

 「気は優しくて力持ち」を地で行く英雄・ディアスが辺境の地に放り出されて領民ゼロスタートから領地を発展させていく領地経営もの…ではあるのですが 本当に身一つで放り出される ので領地…いや村づくりスタートと言ったほうが正しいように思うくらい発展がゆるやか。領地経営ものと言ってよいかすらちょっと怪しい。主人公が筋骨隆々のおっさんなところも珍しいですね。

 ゆっくり人口が増えていく村のスローライフを楽しんでいる感じのほうがしっくりきます。領地経営ものってチートが入って急速に発展することが多いように思いますが、ディアスは転生者でもない普通の力自慢(ただし「力自慢」の部分は普通ではない)。むしろ考えることは苦手な部類。

 1巻目はそんなディアスが草原の遊牧民・鬼人族と出会って村づくりがスタートする巻。 鬼人族の娘アルナーが ツン → デレ → 結婚即落ち3コマ みたいな巻でもあります。いや戦士のしてのディアスは規格外を通り越していて、 男気 (だいたい文字通りの意味)を示すには十分すぎたのがいけない…

 政治的な面倒事や駆け引きも少しあったりしそうだけど全く意に介さないあたりも戦士らしいといえばそう。しかし流石に、ほんと身一つで放り出すような手配のされ方をしていて、それが知られてないってのは正直、組織としての管理能力を疑うレベルだとは思いましたけれどね…どれだけうまく横領したらそうなるんだ…

 あとメーアがかわいい。何あのふわふわしたいきもの。え、一緒に寝るの嫌がるやつおる?

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 2 (アース・スターコミックス)

 元部下のクラウスさんや12人のお婆さんたち、親を失った双子のセナイとアイハンも合流してゆるやかに人が増えていく巻。隣の領主エルダンとの交流で、人間と亜人(アルナーたちなど人種族以外のもの)の確執が明かされてもいきまして。村の外は平和じゃないなあ…と思いながら読んでた。

 戦や盗賊などが普通にある世界ですけれど、そっち方面は むしろディアス一人で戦力過多 みたいなところがあるし、アルナーやクラウスも並以上だしと全く心配がない。

 老婆と子どもがメンバーに入るし、まんまカエル人間のペイジンといった亜人の幅が広いことも示されているし、内も外も世界観が広がっていって良いなと思いました。

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 3 (アース・スターコミックス)

 畑をつくろう回。双子の素性と能力がちょっと明かされて、この土地がすこし特殊なものらしい雰囲気も出たりもしています。遊牧民が隠れ住んでいるからいわくつきなだけじゃなかった。大人が気づいてないような不思議なことを子どもが感じとっていて、でもうまく伝わらず謎っぽくなるところ好き。話を聞いているのも新しく加わった大耳飛び鼠人族(いわゆるネズミ)のエイナで、微妙に情報が全員に伝わらない感じもまた良い塩梅。

 またお酒と相談の話とか、アルナーとの距離が巻を追うごとに少しつづ縮まっているようなところも良いなあと思ってみてます。

 でも作中時間で考えるとたぶんまだ *数ヶ月くらいしか経ってない んだろうからなあ…早めに冬の準備を、と話すような段階だし。

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 4 (アース・スターコミックス)

 イッヌがめっちゃ増えた。戦力増強。普通の犬でも猟犬など訓練次第で強くなると思うのだけど、犬よりの亜人だから言葉も通じる。強くないわけがない…

 そして領地の外できな臭かった火種から攻め込まれる(しかも王国側に)ことになるのだけど、 落ち着いて真正面から受けて立つ あたり英雄の貫禄がありますね。まあ戦争の結果は 王国側の人望なさすぎ て「えぇ…」って感じでもあるけど。

 この作品、作画がしっかりしているからかスローライフ時ののんびりコミカルなところと戦場時の臨場感に落差がすごくて、普段はほんと「お人好しでマッチョなおっさん」くらいのディアスが戦場だと鬼のような活躍見せるところが震えますね。 強すぎてすぐ終わるけど

 また兵士だった頃のディアスのエピソードも語られたり、王族からの信頼が厚いような話も出てきたりと…今も昔もあまり変わらず一本芯のある男だったことがわかります。 怒らせると怖い ことも、 権力で制御が効かない ことも。

 ただ王子の語り口で信頼の厚さを語られるほどに、やっぱり初手草原に放り出されるって一体どうしたらそうなってしまうのかますます不思議になりますね…でもディアス一人じゃなかったらアルナーたちとの出会い方も違っていたろうし、今のようにはならなかったろうとは思うけど。

 あとは斧といい杖といい…ディアス自身にも何かしらの能力があるのかと思わせる巻。後に出てくる両親の立場とかも関係してくるのかもなあとも。

 領地の中ではスローライフ、しかしその領地が外から見たら無視できないものにもなってきていて面白くなっていくところです。クラウスお幸せに。(盛り上がって周囲が目に入ってない二人を外から遠巻きに見てる感じだしてるのが草)

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 5【電子書店共通特典イラスト付】 (アース・スターコミックス)

 出だしから謎の行動を取るメーア。子どもとか動物とかだけ「わかってる」感を出してくるのはオカルト的にもなんか良いよね。ホラーとは違った不思議さがあるし。この土地に何かある感じも出てきていますね。

 全般的にはコミカルスローライフ回。行商人のペイジン(弟)もリアクション芸人化していくな…アルナーのサービスカットにはディアスもついてくるのほんと草。この漫画、カバー裏とかもそうなんだけどマッチョもセットでついてくるの何なの。 仲良し夫婦なの? (そうです)

 夫婦といえばクラウスとカニスの結婚式もあって、皆で祝うところは良い村の結婚式だなあ…と。一目惚れから数ヶ月くらい…だろうからだいぶ電撃結婚だなとは思ったけどめでたいね。結婚前からカニスに頭上がらない感はあるけどね。

 ここでディアスが聖句を唱え(神父さんが式で述べるようなもの)たりと珍しい一面もあって、それも後に登場する伯父さんから両親の立場を知らされて納得する。戦場でも同じように聖句を述べていたとのことだから、普段の落ち着いた物腰とあわせてどことなく聖人っぽい貫禄があるように思われてたんだろうなとも思いますよ。そのうえで敵には無双の強さを振るうわけだから、そりゃ一緒に戦った傭兵とかからも一目置かれる。

 ディアスが昔に世話していた孤児たちと、旅にでていたベン叔父さんが一緒にやってきたりと、「草原に放り出される前」のディアスが少しだけ見えてくる話でもありました。

 それでもちょくちょくネタを挟んでくるところが草生えるけど。 ここはまさに世紀末かな? (いろいろ混ざってる気はする)

領民0人スタートの辺境領主様~青のディアスと蒼角の乙女~ 6【電子書店共通特典イラスト付】 (アース・スターコミックス)

 スローライフしている領地の外、王都や敵国などでは謀略や陰謀が渦巻いていることも物語としては説明せねばならんのだろうが たぶん耐えられなくなって画面下がバカンスになってるの草。難しい話が画面黒くなる上に退屈なのはわかるが こういう解決方法は初めてみた かもしれん…まさかの発想ですよ。

 そんで見どころは メーアの大合唱 かな…知能高い…人の言葉を理解するくらい賢い動物って話だけど、歌でコミュニケーションをとってリーダー選びとか何をしているんだろう…終わった後ディアスのフォローもまた完璧に泣かせる。こういうところなんだよなあ。

 アルナーの兄貴ゾルグも村にやってきてなんだかんだあった後に また無自覚にドラゴン殺す。もしかしてドラゴン普通に殺せる? って勘違いしそうになるね。手こずりはしたけど。

 兄貴は外の女の人に貢いで家計を傾けてたドクズ(ってアルナーの認識)らしいがそれを除けば優秀らしくて、今後も重要人物になってきそうですね。「貢いで逃げられた女の人」が実際どうだったのかはちょっと気になるけど。馬鹿な話って笑われる類のものではあるが、なんかそれだけじゃなさそうかなともね。なさそうだといいなあ。「魔力のことで俺を馬鹿にしないでいてくれたのは アルナーとあの女だけだったんだがなぁ…」って兄貴のセリフがせつなすぎて。

 兄貴はアルナーが心配で乗り込んでくるしアルナーも兄貴を嫌いきれなくて専用の弓を用意してたりと、すれ違いつつも思いやっているあたりもまたせつない。

 アルナーの性格だと表立って態度を変えることはないかなと思うけど…いや割とちょろいしな…でもドラゴン殺しでもだめだったからな…(ディアスがいるから比較がおかしくなってるのかもしれんが…)兄貴に幸あれ。

 最後に謎のメーアが現れて(ディアスが混乱して固まってるのすき)この土地の謎がますます深まり、また渡されたアイテムも貴重そうなうえに次巻への引きが珍しく不穏…どうなるんでしょうねこれ…

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