最前線から地方都市フローティアに移ってきた中堅冒険者ヘンリーと駆け出し冒険者ジェンド、シリルのゆっくりした活動記録。今巻から新しいパーティメンバーとして狩人のティオも加わり、パーティとしても充実してきました。
しかし話の流れが良い感じにのんびりしていますね…ベテランが保護者になってる新人パーティが順調に経験を積んでいる過程が丁寧に描かれている。今までより遠出をすることに挑戦する前に、野営のリハーサルをするような漫画は初めて見たかもしれない。物語としては端折られるところだと思うんだけど、ぶっつけ本番でいくよりも安全度は高まるし、そちらのほうが現実的なんだとは思います。それをパーティメンバーとのコミュニケーションに使っているところも上手いかなとも。
またヘンリーの実力や、過去も少しづつ開示されているようで、そちらも気になっています。主人公はヘンリーだと思うんだけど、実は読者に開示されている情報があまりなくて、シリルやジェイドと同じくらいしか分からないんですよね。「最前線で活動していたベテラン冒険者っぽい」ってくらい。最前線の街でどういうことをしていたのか…これ絶対大活躍してたパターンだよなあ…トップクラスの英雄と顔見知りとかサラッと言えるあたりね…
個人的にヘンリーさん、変な見栄を張らなさとかが好感持てるし実力者なんだろうと感じるところです。
「カッコいいなーと思って買ったけど全然意味わからなかった」って、わからんことをわからんといえるのはそれだけですごいですからね。実際難しい。