プレイしていたソシャゲ「エモシオン・ファンタジー」の世界に悪役令嬢エルディアとして転生した限界オタクが推しキャラのために奮闘する…のだけれど、元のソシャゲに忠実にしようとしているあまり 悪役令嬢ムーブはそのまま
で影からストーリーに関与したり シナリオの舞台を整えたり…「悪役令嬢のその後」タイプですが、表に出ている振る舞いが悪役令嬢のままで根っこが善人の限界オタク、つまり 愉快なピカレスク風マンガ
みたいになってて面白いです。
今巻だと違法カジノで見世物になっていた推しキャラの千草を救うための悪役令嬢ムーブが板につきすぎてて千草からむしろ疑われるレベル。また勇者と聖女のストーリーにつなげるためのマフィアとの会合も普通にしていて、完全にそっちの住人だよなあって感想も出てきます。そもそも未来予知といえるソシャゲ設定を知っているからといって、それに沿って投資したり技術革新を進めたりしてきているあたり普通に有能なんだよな…
で、その悪党ムーブが似合いすぎる令嬢の顔と、素の 限界オタク
っぷりがギャップしかなくてまたかわいい。登場人物に対する態度は完全に残念なオタクのそれなんだよな…推しキャラのアルバートにぐいぐい来られてても 反応がアレなのアルバートかわいそう
。だが(見てるこっちは)それがいい…エルディアはアルバートたち推しキャラを現実の人物としてはもちろん認識しているのだけど、 大好きなゲームキャラが目の前に
って気持ちが限界超えててやべーやつになってるの。
そういう面でエルディア側からは登場人物に対して一線を引いてるところがあるからでアルバートくんがやきもきしてる。がんばれ。