転生先が乙女ゲーRPGの裏ボス だったがためにそのポテンシャルを活かそう とレベル上げに勤しんだら カンスト してしまったところからの学園生活スタートする悪役令嬢コメディ。ユミエラおまえ…
悪役令嬢(レベルカンスト)ユミエラは表情筋がほぼ死んでるんじゃないかってくらい無表情なんだけどたまにもちっとするからかわいいんだよね。
「悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~」2巻より
無表情お嬢様、 心の声は読者にだだもれ なんで超マイペースな感性豊かなのは見ていてわかるから、それと表現のギャップがかわいかったりもします。無表情好きにはたまらんと思う。
またこのお嬢さん 超マイペース で悪役令嬢の運命を 物理 で解決しようとしている節があり (実際に力も魔力も敵うものなしになってる) 悪役令嬢ものにある「運命を変えるためのコミュニケーションしてたらヒロインみたいになっちゃった」が 皆無 。むしろ ぼっちのまま進行 している。ゲーム内でのラスボスである「魔王」はユミエラとは別にいるらしいことは作中でも明かされているのですが…今の時点ですでに魔王を通り越して 「裏ボス」の風格 しかない状態になってる。ユミエラさん…
さて2巻は表紙のパトリックくんと仲良くなってく巻。乙女ゲーの攻略対象ではなさそうな感じですが普通にいいやつ。攻略対象の王子とかはゲームヒロインのアリシアと仲良くなっているから、そこから外れているためユミエラと仲良くなれた面もあるかもですね。猛獣と猛獣使いみたいに言われてますけど…ツッコミ役のパトリックが加入したことで周囲も関わりやすくなってる感じはしますし、見ていて面白くもなってます。
また今回は武術大会で剣術、魔術を競う場面もあり、結果は 推して知るべし みたいになっていますが…魔術部門でアリシアの綺麗な魔法を見たあとで会場上空の大気を全力で消滅させ、出てきた満点の星空を眺めながら「…私にも、こんな綺麗な魔法が使えるんだ」って浸るところサイコパスみがあって本当に綺麗で大好きです。
ここ今巻のイチオシ。次点は王子とやりあった後のパトリックへの「ありがとう」。無表情キャラがときおり見せる笑顔が いいよねみたいなのは古来よりあるわけですが、ほぼ表情変わってないのに「ありがとう」って感じ伝わるのマンガ版作者さんの理解力の高さかもしれん。ありがとう。