「エリュゴールの災禍」と呼ばれる大戦から後、その大戦で命を落とした英雄・オルトゥスが公爵令嬢セレティナに転生して剣を取る英雄ファンタジー第2巻。セレティナ10歳のときに騎士を目指して人さらいと対峙した前巻から4年、公爵令嬢として社交界デビューとなりました。
セレティナ14歳…普段の佇まいも大ぶりの剣で魔物に立ち向かう姿も美しいですね…母上(元腕利きの傭兵)も強い。ていうか護衛いらないのではってくらいつよい。セレティナの強さはオルトゥスの経験によるものだけど、それでも親子だなと思うような戦いっぷりでもあったり。
今巻の時間軸だとオルトゥスが死んで14年くらいになるのかな。王様も存命で大戦当時は生まれていなかった王子・王女も生まれセレティナと同い年になっていたりもして。ちょっと未来で関わっている人たちがいるタイプの転生だと、全く知らないところに転生するよりも感慨深いですね。ただ王子のほうは美しい公爵令嬢としてセレティナを見てるから…セレティナが完全に親目線 なのちょっと不憫だったりする。がんばれ。
エリアノール王女は描き下ろしSSでセレティナに深く関わっていくようなことも書かれていて、今後気になるキャラですね。コミカルかわいいから重要人物としてよく登場するようになるとすごく楽しい。落ち着いている登場人物が多いのもあって余計かわいいのかも。
それで華やかな舞台から魔女の登場、一転して事件になる王道展開で、1巻の最初のシーンに繋がってくんでしょうか。続刊が楽しみですよ。