つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

技術革新を受けた新しい挑戦の到来!「ストライクフォール」3巻【ラノベ感想】

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ストライクフォール3 (ガガガ文庫)

 技術革新を挟んだシーズンオフへの突入、プロスポーツとしても主人公チームとしても重要な転機になっていきました。

※ここから先にはシリーズ前巻までについてのネタバレがあります。続き物なのでご容赦下さい。

「慣性制御」が登場した後、初のシーズンオフ

 「ストライクフォール」での戦術を大きく変えていく技術である「慣性制御」が登場して、初めてのシーズンオフ。

 ここでこの技術に対してどう向き合うかが次のシーズンの覇権に繋がることになる重要な時期になりました。

 このタイミングで一軍のキャンプに合流することが出来た雄星とカールはどう活躍していけるのか…って話についてはまあ、実力なりの結果ですけど。

 雄星はチル・ウェポンに対する才能だけは飛び抜けているけれどその他はまだ一軍に届かず厳しい日々。このチート能力でなんともならない加減は、スポ根ものとしては逆に熱さを感じるポイントです。

 最初から大きくやらかしてシルバーハンズに所属することになった雄星ですけれど、それを乗り越えてチーム内のポジションを認められていく様子もあってまさにスポ根。環やアデーレに囲まれつつ前しか見てない(ように見えてしっかり意識はしてる)のはまさに青春。そろそろ爆発する頃。

 アデーレは気安い友達のようなその一歩先のような距離感だし環は雄星のことになると割とムキになって宇宙戦争の引き金引きそうになるしやはりそろそろ爆発。

 当の本人がスポーツ(ストライクフォール)馬鹿で実力も等身大なところは古き良き熱血感があって、ソレによって許せてるところはあります。こういった関係は巻が進むごとに膨れていくからどうなるのかって楽しみなところでもあるけど。

集団で狩ることを覚えはじめたかわいい蛮族

 今巻はかわいい蛮族アデーレさんがキーパーソンと言っても過言ではない。

 「慣性制御」によって今までの戦術が全く変わってしまう自体となって、それにどう対応していくかが問われることになったところに、圧倒的センスで敵を屠ってきたアデーレさんの真価が発揮される。

 どうやって勝つかしか考えていない超攻撃的戦術。勝ち目が薄いなら薄い勝ち目に迷わず全額BETしていく潔さ。計算できない未知はいつだって蛮勇に食い破られていくんだ…

 ブリーフィングのときのセリフは本当に痺れる。何がってそこまで蛮族なのに出された方針は冷静に着実な一手を詰めていくとも取れ、決して無謀では無いと理解できるがやはり蛮族だと思わせるひと言だったから。こいつはマジでやばい。

新シーズンの開幕と新しい時代

 慣性制御機の配備とそれによる戦術の入れ替え、波乱の予感を孕みつつ始まった新シーズンが本当にしょっぱなから大波乱でやばい。

 初戦から余すところなく面白い展開になっていました。ようやく主人公らしい活躍が出来てきたかもしれない…!

 ロボットバトルのシーンは今までにも多くありましたけど、試合として熱かったのは今巻が一番かもしれないですね。

 あの機体も投入されるし、新しいコンセプトの機体も出てくるし。可変高機動型は男のロマンなのよくわかる。積んでるウェポンもやばい。

 バトルとしても激しく熱い展開が多くて面白かったですが、これが素直に面白く楽しめるのも人死にの出ないスポーツとして行われている面は絶対ありますね。

 また雄星にようやく、雄星として世界からのスポットが当たったようにも思えました。努力が報われた…と言うにはまだ全然駆け出しですが。ラストに向けた奮闘は本当に熱いですから。

 これらの変化を受け入れて、また次巻に続いていくわけです。今シーズンはまだ始まったばかりで、ここからどう推移していくのか楽しみです。

 

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