
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
後編は将棋そのものより、その周りの人達がメインでした。
映画オリジナルな部分もあり結構よかった。
家族の繋がりに踏み込んだ後編
3月に公開された前編からの続きとなる本作。原作は同名の漫画になります。
といってもやはり、原作とはだいぶ違っていますね。前編は結構なぞってる感じがあったんですが、今回は後藤さんパートが大幅にオリジナル。
ストーリーとして大きく二つの流れがあって、いじめや父親の話になる川本家パートと、完全に893と名高い後藤さんと香子姉さんを中心とした幸田家パート。
全体的にシリアス分が多めな作りになっていました。
零くんと家族の関わりができていく川本家パート
川向かいの三姉妹、川本家と零くんを中心とした話は、原作にもあったエピソードで、いじめと父親の話。
父親の話をするにはいじめの話をしないと流れがつながらないようになっているので必然でもある。
ただ、原作ファンだからとこういうことを言うのはあまり良くないとは思いつつも、やはり納得感が少ない…
原因としてはやっぱり尺が足りないから、映画の尺に合わせて話を詰めたからかなあ…って思ってしまうところと、逆にあれだけ短い尺だと、ああなるのが自然なのかもな…って思うところと。
でも桐山がやっぱり不憫だったし姉妹の反応には「ええー」ってなる。
がんばれ桐山。お前はよくやった…
オリジナルの後藤さんパートは渋い
で、映画オリジナルだった後藤さんと香子姉さん、そして幸田家の話。
こちらもシリアスめな話でしたけど、後藤さんとか幸田の親父さんとか渋めなところが渋くもっていっていったのが良い。誰も彼もが不器用なんやな…
子どもの頃に香子が零をぶった盤面の話が今に繋がってきたところ、そこからの香子姉さんと後藤のやりとりなんかはだいぶ好きですよ。
原作ではMORE DEBANなだけに大変良かった。
作品通して将棋を指しているところよりは、零の周りの家族に絡んだドラマのほうが印象に残っています。
幸田家の話が入ったことで、香子姉さんにもスポットが当たったのよかったですね。あの蓮っ葉なの嫌いじゃない。
公式サイト
作品情報 3月のライオン 後編 : 作品情報 - 映画.com
その他
原作漫画。映画の川本家エピソードはこちらのほうがオススメかも。
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