転生した人間が最弱から最強へ成り上がる系の…ゴブリン?
目が覚めたら、そこは洞窟でした
元の世界で妹分にメッタ刺しにされて意識を失った主人公、気がつけば異世界の見知らぬ洞窟。転生したと思ったらその姿は緑の小鬼。
(「Re:Monster」1巻より)
怪物の体に人の心。初手からなかなかぶっ飛んでいますが、この主人公であるゴブ朗は元の人間だったときでも最強の超能力者であって、食べたもの(生物、無機物問わず)の能力をラーニングするという無敵能力の持ち主。
残念ながら前の人生でラーニングしていた能力は全て消えてしまっていますが、何でも食べれてそれを吸収する能力というのはだいぶ強力。
ゴブ朗はその力をもって、ゴブリンの群れの中で頭角を現していくことになります。
ゴブリンという魔物
ゴブ朗は人間時代の記憶を完全に引き継いでいて、その感情も人間に近いです。
…とはいえこの男、前世で能力をラーニングするために随分と無茶をしている。
(「Re:Monster」1巻より)
どっちが魔物かわからないところまである…
それもあってなのかゴブリンが意外と知能があるからなのか、随分と簡単になじんでいる。ゴブリンどもの集落が普通の人間の村みたいに見えてくるまである。
集団生活をして、武器や防具を作り扱うことができ、狩りをするときも複数で徒党を組んで襲いかかる。これはそれなりの知能がなければできないことでしょう。
とはいえ人間種とは完全に敵対している模様。
(「Re:Monster」1巻より)
やはりゴブリンはゴブリンなんだね…!
群れで成り上がろう!
そんな魔物の中に魔物として放り込まれたゴブ朗。本人は人間だった頃の気持ちから人と敵対することを避けつつ、群れの中でその力を示しのし上がっていきます。
より強いモノを殺して喰らう。
そして能力を奪い、さらに強くなる。
…果たしてそれをゴブリンと呼べるのかどうか。
そして彼の活躍に引っ張られるように、同期のゴブリン達もどんどん力を付けていきます。
そしてゴブ朗を中心に、集団としての結束もより強固に。部隊編成などを進めて強力な武器も手に入れ、果たしてこの集団はどこに向かっていくのか。
一風変わった成り上がりダークファンタジー、弱肉強食のゴブリン界を覗いてみたい好奇心旺盛な方におすすめです。
(「Re:Monster」1巻より)
……そしてこれを「ゴブリンスレイヤー」と合わせて読むことで、ここまでの感想が一気に人類の脅威になるんだね。
「ゴブリンスレイヤー」の世界でも、ゴブリンは知恵が回り武器を装備し、成長してより強大な力を得ていきます。
まるでコインの裏と表を見ているようだ。
「Re:Monster」を読んだら「ゴブリンスレイヤー」を、「ゴブリンスレイヤー」を読んだら「Re:Monster」を是非。両方揃うとまた違った世界が見えます。