「面白い」というものにもいろいろありますが「笑える」というのは文字通り大笑い。ギャグにも程度はありますが、こう、何かを踏み越えてしまったときに人は笑うしかないのではないか。
そういった作品を集めてみました。
あそびあそばせ
女子学生の日常をシュールかつ落差激しく描いていて一歩先が全く読めない。この勢い。ヤバさと狂気も感じる。やばい。
(「あそびあそばせ」1巻より)
ぐらんぶる
大学一年生でスキューバダイビングのサークルに入っていとこの美人姉妹と一つ屋根の下でと完全にリア充人生にリーチが掛かっている状況にしかみえない北原伊織の大学生活物語
(「ぐらんぶる」1巻より)
どうしてこうなってしまうのか。
原作者のこの言葉が全てを物語る。
随分前に何かのインタビューを受けた時、印象に残った担当さんの一言。
— 井上堅二@ぐらんぶる⑤発売中 (@Kenji_Inoue_) 2016年5月8日
『”ぐらんぶる”って映像化とかはどうなんですか?』
担「こちらのスタンスは一貫してますよ」
『と言うと?』
担「できるもんならやってみろ、と」
『……なるほど』
素晴らしい受け答えだと思いました。
バカとテストと召喚獣
「試験召喚システム」という自分のテストの点数に応じた強さの召喚獣を呼び出せる謎のシステムがある文月学園で巻き起こる、Fクラス(最下位)からAクラス(最上位)への下克上。という環境でバカな高校生のノリと青春がずっと続く。
1巻最後のオチはほんと「なんでだよ!?」と声に出るくらいの衝撃であります。
くまみこ
くまと巫女(女子中学生)。このタッグが過ごす田舎の日常がじわじわくる。
(「くまみこ」1巻より)
クマだ…
波よ聞いてくれ
北海道はススキノのスープカレー屋とラジオ局からお届けするこのなんともいえない転がり方をする物語。勢いと展開と次に出てくる台詞の意外性がこの渋いリアル寄りの絵柄で描かれるのがほんとたまらない。
以下略
ヲタクが好き放題やった結果がこうなりました。
平野耕太は「HELLSING」や「ドリフターズ」みたいなのでもちょくちょくふざけているけどそれが濃縮された感じ。
この人のやつだと、昔どこかで見たオタクが三人だらだらと終末をすごしてるやつがすごい好きででももうないから読めないんだよなあ。(調べたらアフタヌーンにあった「最後の週末」というやつみたい)
是非(成人向けも含めて)全作品電子化コンプリートしてほしい作家。再版でもいい。
神罰
(「神罰」より)
微妙にアップデートしているらしい…
うめぼしの謎
(「うめぼしの謎」1巻より)
この調子の脈略のない4コマが延々と続いていきます。
完全に思いついた端から書いてる感じがロックだ…
またこの作品、柱にいろいろ書いてあるのがまた面白くてそれが全部乗ってるのもまたロック。
あずまんが大王
かわいい絵柄といろいろな残念具合が見事に融合した結果生まれた奇跡の一撃。
(「あずまんが大王」1巻より)
木村先生のこのつよさ。感動する。
Holy Brownie
神の使いとして人類史の「お手伝い」をする妖精さんの「ビオラ」と「フィオ」がいろいろやらかすストーリー。
読後に振り返ると含蓄だったり歴史の裏話だったり人の闇を炙りだしてたりして大変好感が持てるあんまり笑えない作りになっているはずなのですが
(「Holy Brownie」1巻より)
読み進めているときはなぜか笑いを堪える羽目になる。
のうりん
某岐阜県にある田茂農林高校を舞台にパロディと農業ネタをふんだんに詰め込んだ農業高校生たち(とアラフォー)がいろいろやらかす話。
だいたい大まじめにふざけてるようにしかみえないところだけど農業ネタは結構考えられていたり展開がシリアスだったりしたりしてそのあたりのギャップに引き込まれる作品です。
百姓貴族
農家はほんとネタだらけか…
「鋼の錬金術師」で一躍有名になった荒川弘先生のだいたいご実家の話。
どこまでが本当かはわからない…全部ガチという可能性のほうが高い気はしている…
あらためて見てみると、どう笑わせるかみたいなのはほんとセンスですね。ちょっと頭おかしい感じなのが好きなので、趣味があったら是非。
(過去に感想など書いたことがあるものはそれも一緒に乗せてみています。詳しくはそちらなどをごらんください)
他にいろいろと紹介している記事はこちらなどがあります。よければこちらも見てみてください。