つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリオリで片っ端から殺してやることにした」感想 まさに、外道!

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命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした1 (HJ文庫)

 

リア充は殺せ!

間違っていたのはお前たちだということを教えてやる!

 

デス・ゲームの幕開け

 ナチュラルボーンぼっちの主人公新井和馬は修学旅行の真っ最中、盛り上がるクラスメートを尻目に「あーバス事故んねーかなあ」なんてことを考えていたらどうやら事故ったらしくナナシという謎の女性の案内で復活権を獲得するためのゲームに参加する羽目になる。

 ナナシさんいわく、事故に巻き込まれたのは教師、生徒あわせて90名。事故から奇跡的に助かったことにできるのは若干名。それを選出するためにこのゲームを行っているという。

 つまり、現在は死んでいるけど死にきっていない、このゲームで脱落すれば死亡が確定するというオカルト的状況のよう。

 

 各々のプレイヤーが、生き残るために知恵を絞り決意をするーーようなシチュエーションにおいて俺の時代が来た! といわんばかりの新井氏。

 

新井和馬に慈悲はない

 タイトルの通り、ノリノリである。運命が間違えばシリアルキラーとして名を馳せていたであろうSATSUGAIっぷり。

 ただ、この用意されたゲームというのは頭脳戦で、グロ展開はあんまりない。そのため良心の呵責みたいなものも少ないのかもしれないです。

 実際、そういった直接的なものがないせいか、あんまり悲壮感を感じさせる描写がなくてむしろ淡々とコトが進む感じすらある。新井氏視点だからそう感じるのかもしれないところはるけど。まあ名前も知らない/知られていない間柄ですしね。

 

 で、その新井氏。ナチュラルボーンぼっちであったポテンシャルを生かしてなだめて騙してすかして蹴落とす蹴落とす。

 嫌いな奴=自分以外の全ての人間、ともすれば自分自身もそこに含まれるのだろうというひねくれっぷりなので他のメンバーのように生きることへの執着なんてものも感じない。

 ゲームに勝って生き残りたい、より全員を蹴落としてやりたいという気持ちのほうが強いんだね。

 

 それによって、もともと生き残り争奪蹴落としゲームなんていうどうあっても醜い人間模様みたいな展開になる題材が楽しく蹴落とす新井氏目線によって「あっ落ちた!」「あっ駄目だこいつ!」みたいな楽しい脱落ゲームに早変わり!

 

 とてもハートフルな光景がそこにはあります。やったね!

 

鉄山徹子はゆるがない

 そしてダブル主人公というべきか、超高校級の演技力を持つヒロイン鉄山徹子。どうみてもヤンでる。

 普段の学校生活ではそんなそぶりは一切見せていない、演技力無限大の彼女がどこまで演技でどこまでガチなのかわからない怖さをひめつつ新井のパートナーとしてこのゲームに挑んでいくわけです。こっちのほうが容赦ない。

 

 新井氏が蹴落として満足しているところにオーバーキルをかましていくスタイル。

 

 この女マジ…

 

 まあ、そのあたりについても最後まで読むと………輪を掛けてこの女マジ…って感想しかなかったか…

 

 新井氏の救いのなさは救われないことの証左でもあり裏返しでもあるんだなあ。