極東といえば忍者と世紀末覇者。忍者と言えばくのいち。くのいちといえばスライム責めなどということはなく挿絵すら無かった。どういうことだ。
妹もいるというのに…
極東大日本
のっけから謎の暗殺拳伝承者ハオウVSルナス皇女の殴り合いで始まる今巻。時はまさに世紀末である。世紀末覇者の出番これで終わりだけど。
この日本国の大陸から見たら謎の文化謎の国ポジションは安定ですね。王子ご一行が訪れるのも富士の麓の忍者村だし。
しかし葉多枝党である。党首・七瀬葉多恵。ああ葉多恵さんいたいたいた気がする…とまたうろおぼえのレイセンの記憶に。あっちも全部読み返すことになるとたいへんな量になるよ…
伊織の名前が残っているのもなかなかアツい。人間はその血脈が、魔人はそれそのものが今の時代に生きている。
ニンニンくん
だからそのくのいち妹貴音ちゃんをもっと! こう! クローズアップするべきではないのか! くのいち妹を!
なんのためのくのいちだと…(震え声
まあ兄貴が超強いからなかなかなあ…(何
そういえば今巻は珍しく(?)バトル展開多めでしたね。冒頭の世紀末覇者に始まり。
帝国戦力としてルナス、レイナー、沙耶香の三剣。キャスティア、アークセラ、TGMの天魔将。迎え撃つは魔人七瀬葉多恵に忍者貴月、勇者たち。
逆にいえばマヒロがどれだけ武力衝突を煙にまいてきていたか、というところでもあるのかもしれないこれ。
それぞれの葛藤、裏の顔
大日本は世紀末覇者の独裁みたいな状態になっていたこと、帝国との決着は早々についてしまったことなどから、今までみたいなその地方の政局に巻き込まれるようなことにはならなかったのですが、そのぶん登場人物それぞれの立場や迷いが明かされていったところもある気がします。
エミットの立場、パリエルの秘密、それを知ったジェスの迷い。
シスターがシスターらしいことをいいつつやっぱりエミットだなあというところでもある。
また帝国は帝国で、大東京は侵攻の足がかりでしかなく。こちらも紋章集めを黙って見ているだけではないという時間の流れがあります。
紋章集めの旅と一緒に、それぞれの事情もどうなっていくんでしょうね。