X巻の表紙便利すぎ。
おい。
はい。
そう3巻あとがきでの予告通りに奴が! 奴が帰ってきた!
実のところ今巻、民主主義と平等とは、資本主義VS共産革命、それぞれの理想と現実みたいなところが随所にあって面白く興味深く読んではいたんですがどこかお堅いところは否めなかったのですよね。
そんな空気を微塵も感じさせない自由の騎士。
美少女勇者シーナちゃんのいるところに登場するのほんと事故だよね。しかも増えるし。
それぞれの正義
今回の旅行先はゼピルム共和国。王政が基本の中世世界において唯一議会制民主主義を取り入れ、大統領が代表として存在している国です。
民主主義、資本主義、自由主義。みたいな感じなのかな。所謂現代日本とかアメリカとかの方向性。たぶんモデルは米国。
そして資本主義あるところに共産主義あり。
労働者は立ち上がり資本家の搾取に闘争を挑むわけですよ。いや話のメインここじゃないですが。
まあ革命を挑んだものの結果は推して知るべしというところありますけど、さらにその後の話はまたどこかで出てくるといいなあと思っています。
大陸に3人しかいないSSランクの勇者の一人ランデルディーもある意味信念と正義の人ですかね。その正義は潔くマイ正義。
ついに金毛九尾のお狐様が
金毛九尾の上位魔人、「先読みの魔女」セリアーナさんが。
もともと現代崩壊後の世界が舞台という話はあったしちらちら出てきていたりしたのはそうだったんだけど「お・り・が・み」に出ていた魔人が直接出てきたことで完全に世界が繋がった格好。
国の名前もゼピルム(「お・り・が・み」での魔人組織の名前もゼピルム)だしね。こういう他の作品と繋がっている作りは好き。
しかしあの「お憑かれさまでーすっ」の人が国防長官とは。
幼き日のセリアさん。あんまり変わってない気もした。
まあこっから先、そういうつながりはもっとどんどん出てくることになるし「レイセン」から先の物語とかで崩壊するところが書かれたりするんだろうなという楽しみ方です。「聖魔杯の力を分散して人が生きられるように守っている」とかいう話もあるし自然に衰退したって感じじゃないからな。
そしてまた例に漏れず最後の最後のアフター的なそれでおーぅ…ってなったりするわけですけどもうそこまでがミスマルカ。