人間同士の争いには関わらず介入せず。争いもまた進歩の過程と見守る。介入したら間違いなくパワーバランス崩れる。必要な人間(皇子とか)に助言を与え導きを与える。
四大精霊が傅き竜神の子とともにある。鬼神の子(次代の鬼神)を教え導く。
これ完全に後世に神と語り継がれるやつだ…
そんなイリアさんの地方都市隠居日記第3弾。今回もまた裏でいろいろ厄介ごとを片付けつつみたいなふうになっています。
過去世話になった人物がちらちらと見えつつ。
厄介ごとは国家クラスの問題だったり宗教の問題だったりするのをキーマンへの助言でかわしつつ。
迷える子羊を導いていく美少女エルフのこの貫禄である。
この話として主人公は確かにイリアさんなんだけど、回りのキャラクターのほうを立てる役回りをむしろ望んでいるのもあって、実際に活躍しているのはイリアさんじゃないことが多いんですよね。
大抵の英雄譚ってほら、女神は英雄を導くけれども直接手を下さないじゃないですか。それ。
あと本筋とは関係ないけど、「人食い鬼や吸血鬼が人間を食らうのは、人の形の情報(要は遺伝情報、DNA)を摂取しないと形を保っていられないから」という説はちょっとなるほどそういう解釈もあるのかと思った。
元はこの世界設定の鬼の因子に絡めた話で、ですけどね。
竜神のそれも邪神のそれも順調に外堀を埋められていっている感があるイリアさん。はたして無事に隠居することができるのか。(リュネヴィルの街は今日も平和でした)