つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「海賊とよばれた男」6巻感想 海外石油メジャーの包囲網にも屈しない、国岡商店と日本の据わった覚悟を見る

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海賊とよばれた男(6) (イブニングKC)

 敗戦後の日本の石油業界を舞台に、石油販売会社である国岡商店店主・国岡鐵造の揺るぎない生き様と国岡商店の躍進の物語となる本作。

実在する石油会社の出光と、創業者の出光佐三がモデルになっているようです。

 

 日本の未来に石油は必要なのだという信念をもって歩を進めていくその姿から静かな気迫を感じるのですが、今巻から本格的にやりあう相手は世界のメジャーな石油配給会社。

 日本での配給会社は国岡商店を除き外資の手に落ちてしまい、GHQも合わせて完全に追い込まれている状況。

 

これが…逆境…!

 

 そんな四面楚歌な状況において、それでもまだ諦めずやれることをやり道を開く。

奇抜な手を使うわけでも無い、静かで地道な熱意と、多くの人の協力によって物事が進んでいく様は本当に感銘を受けます。

それに応えるように動いてくれる、日本の銀行や官僚たち。

損得を超えた何かを見据えているところが、ああ、こうやって日本は復興していったのか…

一度全てを無くしてしまったかもしれないが、熱い時代だったのかもしれない。

 

 海外メジャーの国岡商店を追い込む手はまだまだ緩む気配を見せず。建造中の「武器」は救いとなるのか。世界を相手取ることができるのか。

行き先の不安は尽きませんけれども、揺るがない覚悟で進んでいける。

海賊とよばれた男(6) (BOOK☆WALKER)