つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

導樹売買事件のクライマックスに「任侠転生-異世界のヤクザ姫-」8巻【#漫画感想】

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任侠転生-異世界のヤクザ姫-(8) (サンデーGXコミックス)

 異世界の姫君リューに転生した極道がファンタジー世界を転々としながら(結果的に)世直しをしていく異世界任侠譚第8巻。このシリーズ舞台設定はファンタジーなんですけど原作者がその道にお詳しい方のようでどうみてもシノギだったりヤクだったりがしっかりした迫力で登場します。前巻から今巻は臓器売買がモチーフみたい。ファンタジー世界に合わせて、「導樹」の売買に落とし込まれているけれど。    リューに転生しているのは弱気を助け強気をくじく古いタイプの極道。だから今回も子供を犠牲に私服を肥やしている奴らに容赦はなく、そのトップの法王までいきおい殴り込んでいく。「落とし前の話をしてんだよ」って凄むあたりがヤクザだ…静かにブチ切れて殴り飛ばすタイプのヤクザだからリューは。

 しかし法王様は枢機卿らのやらかしを知らなかったふうだけどどうだったんだろうな…よほどうまく隠し通しせていたのか、法王様が全然興味なかったから知らなかったのか。食い物にされた子供、売買を止めようとして犠牲になった男とその家族、事情を知らなそうな元締め組織の親玉とフルコースで出てきてなんともいえない。

 ただ導樹の研究には魔王に対抗するための大義名分があるから、法王様ある程度は知ってて黙認してた気もするんだよな。少年へ問いかけた「世界と妹、どちからしか救えないとしたら」にも現れているような気はする。でも「どうしてその世界の方に、妹を含んでくれないのか」って少年の答えが、勝手に犠牲側へ振り分けられた人から見たすべてなんだろうとは思うよ。子供は素直に核心を突く。

 結局大事になって、今後は関係してた魔法大国の貴族たちも巻き込んだ騒動になるのかなと思うが…結構カジュアルに導樹売買されてたようだからなあ。そこは物語の中では語られないかもしれないとは思うけど。