タイトルがストレート。事故で乙女ゲーの世界に転生した記憶を持つ悪役令嬢エリカの物語。ただ世界にとって重要人物でもあるようで、転生の際に神様から「ある時期」まで生きていてもらう必要があるとのこと。世界がループしていて魂のすり減った「本物のエリカの代役」ってポジションのスタートですね。「なんなら聖女になってもいい」とか言われてるのどうせループするからなのかなあ。
悪役令嬢エリカになってからは処刑エンド回避準備の店舗経営に隣国の王子様と急接近、また正ヒロインとの対立とすごく順調な脱・悪役令嬢破滅ルートムーブをしていきます。話のテンポもよくするすると読めて良い。
ヒロインポジションであるカノン嬢のほうが悪役っぽいのはお約束としても、彼女のほうも世界のループを把握していてエリカと対立することになる点はただのヒロインから一歩進んだところにいるかもと思えます。幸せな結末のかは感想別れるところかもしれないけれどね。
タイトル回収までこの一冊で完結していてすんなり読み切れてよかったです。その後に続きそうな展開でもあったけど…それはそれとして。