元サラリーマンが異世界に転生し「結界師」としての才能を見出され、波乱の人生を歩む冒険譚5巻。ヒーデータ帝国での騒動クライマックスです。善人と悪人がはっきりしている話なのでわかりやすくて良い。ただシューターの行動は頭がいいのか悪いのかわからんようには思えたけどね…リノスの乱入でヤケになったのか、それとも何か別の原因があったんだろうかって程度には不可解な。
また個人的に驚いたのが、王子二人や宰相もリコレット王女を疎んでいなかったところかな。男尊女卑の激しい舞台設定のようだし、継承争いが絡んでると当人同士もどろどろしそうなものだと思うのだけど。弱気だった殿下もそこは譲らなかったあたり、ほんとに情が厚い人物なんだろうと思えますね。
リノスはリコレットにとって理解者としても相性よいだろうし、この組み合わせで物語が動いていくと平和な統治チートや領地経営ものになっていくのかなあ…って気もします。この物語、故郷の王国ではえらい鬱展開だったものだから…仲間と一緒にスローライフ気味の冒険していくのもいいよなあって思ってます。どう転がるのかな。