引退した騎士バルド・ローエン卿一行の辺境漫遊記。ふとしたことから協力することになった騎士ドリアテッサの目的のため、魔獣討伐に挑む第8巻。グルメ旅の側面もありますが、架空の食事であることと、美味を求めるよりどの食事も素晴らしい…といった感謝の面が大きく出ていて、グルメ漫画とはまた違った味わいがあると思います。
バルドの渋いモノローグ多めでしっとり落ち着いた描画の作品ですが、
「辺境の老騎士 バルド・ローエン」8巻より
ドリアテッサの合流している今は画面が華やぎますね。ずっといてほしい。これだけ綺麗に穫れるとそうなるよね。わかるわ。血抜きされてるところを見つめてるのもまた。
ドリアテッサには政治的な事情も絡んできて複雑になっていて、次から次へと…みたいなところがあってあまり落ち着けませんが、まだしばらくは一緒にいそうですね。
また今巻からおそらく次巻にかけては、ドリアテッサより赤鴉ーーヴェン・ウリルについて焦点が当たりそうに思います。謎の多い達人ですけれど、盗賊退治の様子やそれこそ次巻予告では不穏な空気もあって‥命のやりとりは舞台設定上仕方ないとは思いますが、ご一行に馴染んでいた様子だと思っているので、このままそこそこ平穏に旅を続けていってほしいなと。