雷の精霊との戦いもクライマックス! 下降支援特化で直接攻撃の役に立たず戦力外通告を受け、パーティを追放されたエルカン・バルバロッジが、魔力を手にするため双子の娘とともに精霊と向き合い決着をつける第5巻。「追放されたほうが有能」「評価軸によって有能」パターンだから、能力が噛み合ったときの強さは半端ない。ただ力で圧倒するようでもない、エルカンらしい決着かなとは思いました。雷の精霊様も微妙に人間臭い感じはしますね。
また今巻は、次の「世界三大魔術学校編」開幕も兼ねてます。表舞台に上がったエルカンとツァイス先生との衝突が待ってる章なのかな。ツァイス先生そっけないけど良い人そうな感じはするんだよな。お見舞いでリンゴ剥いているのとか。エルカンが気がつくところに居合わせるくらいちょくちょく来ていたってことかな…? こういう場合、最初に居合わせるのは双子ちゃんだと思うんだがそうはならなかった…またエルカンが注目される巻でもあるから、双子ちゃんの出番が薄いかもしれないな今回…(扉絵がかわいい)
物語の舞台を学園都市に移して、エルカン自身も立場が変わって、他の魔術学園も絡んできて物語世界も広がっていく巻になりましたが、エルカン自体はまだ雷の魔力も上手く扱えるかわからない状態。魔術大会までのリミットと魔術の習得も今後の展開に絡んでくるんでしょう。でも器用だからわりとすんなりいってしまうのかなあって気も。
そういえば、このシリーズもしかして今は電子版のみの発行なのでしょうかね? 5巻は紙の本が見当たらなくて。電子書籍で買ってるから気づいてなかったけど、そういうのもアリな時代ですね。