4tトラックで異世界に飛ばされた空手家(作品内で名前が出てこないんですよ)がその身ひとつで勝機を切り開いていく異種異世界格闘漫画第3巻。空手を信じろ。信じているからチートスキルは使わない。マジで受け取らないんだもんこの空手家…
ゴブリン退治の囮役にされゴブリン百人組手のような状況から、大ボスゴブリンチャンピオンが登場したところまでが前巻。しかし空手に不可能はない…力で勝るゴブリンチャンピオンを技でふっとばす空手家の姿に震えないものはいないですよ。研ぎ澄まされた技術、それを打ち込む肉体、そして空手を信じる心。空手家は「心・技・体」みたいなものを高次元で体現しているように感じます。
魔法剣士エンディもその影響を強く受けて、新たな魔法の使い方に開眼しピンチを切り抜けようとする一人。この世界、 ゲスな貴族や冒険者、強力な魔物が跋扈する過酷なタイプの異世界だからな…この作者の作品は作画でもだいたいそういう傾向がある気がする。でも好き。ゲームオブファミリアとかおすすめなんだよ。
ただ敵のほうが一枚上手で、空手家はオーク・マフィアと決闘することに…召喚された魔物との戦いは、決闘といいつつ公開処刑のようなものだったはずが、空手家の空手によってとんでもない結末になるところが空手家。とうとう「神の手<<ディバイン・ハンド>>」の二つ名が出てきてしまった…(「ゴッドハンド」じゃないんだとは思ったけれど、それは流石にそのまますぎるんかな…)
しかしほんとにそれ空手だけなのか…? 実は知らないところで異世界補正されていましたと言われtても驚かないくらいの活躍ですが、でも1巻冒頭の4tトラックへこんでたからな。地球でも規格外だろうたぶんこの空手家。
今後この街ではオークたちとの抗争が激化するんだろうと思うとどうなるのかな…って感じですが、それと同時に空手家の空手が、素手で真正面から困難をねじ伏せる生き様が世界を良くしていくような予感も、今回のオークとの決闘で感じるところでした。
あとエンディの編み出した技、何気に今後重要になってきそうな気もする…「空手」の次の段階になったりしないんだろうかと。