転生したら乙女ゲームの悪役令嬢エセリアだった主人公、そこから全力で文化と娯楽を変えて婚約破棄を狙う第4巻ーークライマックスの婚約破棄で自由な人生を手にするために、むしろ悪役令嬢断罪を画策しているあたり本末転倒感があって面白いです。
今巻ではヒロイン(のはずの)アリステアのためにグラディクト王子が企画する音楽祭がメイン。ゲームシナリオだったらうまくいくのかもしれないけど現実だと…って感じかなあ。その未来を先回りしているエセリアにまたいいように利用されてるあたりがいっそ不憫。でも協力者を使ってアリステアに裏から手を回しているようなエセリアの手際は*悪役令嬢じゃないってわけじゃない**んだよな…とすら思えてくるんですが。。相手も相手でワガママ王子なもんだからなんか仕方ないみたいな感じになってる。もしかしたら夢見がちな普通の女の子なアリステアが一番の巻き込まれかもしれん。
婚約破棄ルートのはずが順調に名声が上がってるように見えるエセリア様、これ婚約破棄されるにしても王子のほうが廃嫡されるんじゃないのってくらいにそろそろ思えてきてます。グラディクト王子は王子で…アリステアに惚れてるっての抜きにしてもちょろすぎではとも思いますし…こいついつもハッとしてんな…周りから何か吹き込まれたらたいへんなことになるぞって面からも、このまま王位につけるのかって心配にすらなってきますね。果たしてエセリア様、狙ったとおりに着地できるんでしょうかこれ。