地球から召喚によって異世界転移した御子柴亮真が一介の戦士から成り上がっていく戦記ファンタジー8巻。辺境ウォルテニア半島を与えられて領主生活がスタートしていますが、そこでは亜人との交流や独自の兵隊を組織したりと、戦士や冒険者からひとつ上の視点で物語が進むようになっています。
転生ではなく転移、また亮真の両親や祖父も過去に関係しているような描写、幼馴染も巻き込まれるなど雰囲気としてちょっと懐かしい感じがしているところは好きなポイントですね。絵柄も合っていてとても良い。
このままウォルテニア中心に話が進んだたら領地経営もので終わるのですが…オルトメア帝国軍とザルーダの戦争に戦力として呼ばれ、また戦記として動き出していく巻。オルトメア帝国はもともと亮真を召喚した(そして最初からひどいめにあった)帝国だからちょっとなつかしいですね。召喚直後でアレは思い切りが良すぎるじゃろ亮真って思いましたがそのときの因縁も絡んでくるのかな。
ザルーダ戦に呼ばれたことによってまた登場人物が増えて、話が広がっていくのだろうなとも思えます。今巻では顔合わせ程度なので、戦場へ本格的に参入していくのは次巻からになるのかな。