今巻は家族のお話、だった気がします。
英国でのクリスマスプレゼント選び
レンフレッドの護り手アリスとチセ(&ルツ)のロンドンウィンドウショッピング。
からの、ストリートチルドレンだったアリスがレンフレッドに拾われて…という、アリスの過去話回。
ありがちな話かもだけど、そうやってやさぐれていたアリスとチセが仲良く歩いているのは微笑ましいですね。
チセもその体質で孤独な日々を過ごしていたからか、クリスマスのことは考えてもいなくてそうだろそれならレッツショッピングという流れはこの漫画的には珍しく今風な感じですけどお嬢様っぽいチセとさばさばした男っぽいアリスの組み合わせはむしろデートっぽい感じすらある。いいぞ。
しかし、チセもアリスも恋とか愛とかストロベリーな感じではなくてほんと家族に贈るような雰囲気で(レンフレッドはともかく)エリアスの旦那はもうちょっとがんばったほうがいいんではないだろうか…
拐かされた弟と、探す姉
そして明けて25日。エリアスの旦那からのプレゼントがえらいことになってるのが出オチ力高くてすきです。毎日生えてくるんだろうかあれ。
チセが貰ったプレゼントのお礼を言いにエリアスと外出したところで、弟を探しているステラと出会ってその捜索を手伝うことに。
原因とかはそんなんただの子どもの口げんかやろって思いますけど、そこにつけ込んでくるのがまた魔性のものというやつなんですねという、ちょっと教訓めいたおとぎ話的な感じもしました。厄介。
エリアスが人に何かを尋ねるというのは非情に珍しい感じでもあったし、こう、関わりが増えていくことでエリアスの心も変わっていっているのかなと思うところもありました。
エリアス・エインズワースの立ち位置
世捨て人の魔法使い然として登場して、(チセから見て)師匠 兼 父親ポジション(後に旦那)かなあという感じだったのですが今巻では子どもっぽい…というより、(精神が未成熟という意味での)子どもっぽさがあるようなところも感じてよくわからない。
よくわからないけど、そういう人の型に嵌めて理解しようとするからあかんのかもしれないなというのが、この漫画のテーマになってる「人外x少女」を見て思いだしました。
永く生きているだろうけど、通ってきた道が人のそれとは違うだろうから…
心の在り方は人と近いものがあるようだから、チセが身近にいるようになったことで変化していくんだろうなあ、というのがだんだん増えてきている気もします。
人間が順を追って夫婦になるなら「恋人」から「家族」だけど、そういう意味で「恋人」はまだ家族ではないから、ストロベリる前にもう順序スキップして家族になっているのかもしれないですねチセとエリアスは。ただそれが夫婦なのかは怪しい気がするので、チセのほうが成長したらまたわからんけど…
(チセも結構、精神的な成長止まってる気がするんですよね。その生い立ちからというのもあるかもだけど)
しかし旦那、あの過保護すぎるのは年頃の娘さんにやると嫌われるで…チセが素直クールに流してくれる性格だったからよかったものの…
そして特装版。チセの過去話「星待つ人」前編が収録されているDVD付。
内容の感想はこちらに書いてありますので、よろしければ是非。
しかしアレです、まさかメイキングのほうが収録されてないとは思わなかった…普通逆なのでは…