この表紙の通り、光流さんとエルビア回でもあり、ある意味定番なところでもあり。
短編集といっても時期的に13巻後っぽいので、実質的には本編かもしれません。
森に帰った慎一
まあ前回さんざんだったからその反動でひきこも…オタクの森に帰ってしまった加納慎一。まあ…まあねぇ…
そして流石にその状況をなんとかしようと奮闘する感じの女性陣。
しかし慎一も別にガチで引きこもっている…ことにはことなんですが…出てきたくないというより森に居ついてしまったというのが正しいので、さらに厄介なことになっている感じすらある。
ひきこもりライフってほんと、なんていうか、時間が経つのが早くてそのつもりなくてもずっとそこに居続けてしまうところですよね。わかるわ。
この休日の時間の過ぎ方といったら…1日が365日になっても足りる気がしない…
1秒が1000倍になったら流石に足りるかな? 脳内の認識だけの問題ですよね? デジタルデータなら問題なく持ち込めますよね? はよ!
それはそれとして。女性陣の取ってる方法も追い打ちというか死体蹴りというかオーバーキルな気もしないでもないんですが慎一も別にガチでひきこってたわけでないわけだし丁度いいのかもしれないですね。優しい世界…
萌えるリザードマン編
ブルークとシェリスの様子がおかしいと思ったら慎一が謎の球体を庭で発見してみたいなところからのそれ。
確かにヘビとかカエルとかトカゲとか、よくよく見るとかわいいところあると思います。襲ってこなければ。あと急にでてこなければ。
カエルなんかは好きな人結構居ますよね。
イメージ的には確かにネズミーの青いやつだった。でもあいつはあいつでキモカワキャラクターみたいな顔してるけど悪の天才科学者に作られた人造エイリアン試作体ですからねあいつ。特技は怪力。ディズニーそういう妙な設定がガチ。
まあそれはいいんですよ。小動物的かわいさというところとか、コミカルさとかはあると思いますは虫類。餌と認識されなければ。
光流ちゃん爆誕なんだね
ついに来てしまった…
美少女だらけのこの世界においても圧倒的存在感を放つ綾崎光流(♂)。その彼がほんとに彼女になるとき。古代文明のオーバーテクノロジー万歳!
と、素直に喜ぶところでもないかもしれないのが複雑なところですよね。なにしろ光流さんは女装子だけどノーマルなので。女性になりたいわけではないし、男が好きなわけでもないという複雑な心。
そのあたりはある種トラウマが働いているところもあるけど、他人からどう見られるか、というところにこだわった結果でもある。
そこがアーティスト気質のあるエルビアとのやりとりでほぐれていくのがほほえましいところです。あの素直に「ありのまま」を捉えるのは、やっぱり芸術家気質だと思います。
しかしそれはそれとして、普段クールで動じない系の光流さんがこれほど興味しんしんにどきまぎしてるのはーーふふ、新鮮ですね、ふふ
異世界アフレコ編
そして最後はエルダント語でアニメのアフレコをする話。慎一のオタク力が爆発する話でもある。というかあの指示通ってないでしょ…