つんどくダイアリー

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わりと好き勝手書いてるからネタバレてたらごめんね。旧「怒濤の詰ん読解消日記」。積まれてしまったマンガ、ラノベなどを読んで感想を書いています。結果として面白い本の紹介だったりまとめだったりになってる。/端末の表示によると、あと740冊/※本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。ページ内のリンクがアフィリエイトリンクの場合があります。

「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」地球編/宇宙編感想 ガンダムVSガンダム!

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機動戦士ガンダム0083星屑の英雄―Operation stardust (地球編) (Dengeki comics)

 GPシリーズは個人的に好きなガンダム上位のガンダムであってそれが活躍するOVAシリーズのコミカライズ。やはりフルバーニアンはいい…

 

ジオンに奪われたガンダム

 「ガンダム」が連邦の象徴でスペシャルな機体であることの側面が今よりも強かった時代に、これほどの衝撃はありませんでした。

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(「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」地球編より)

開幕からジオンのアナベル・ガトーに強奪されるガンダム、GP02。

そしてそれを追うもう一機のガンダム!

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(「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」地球編より)

GP01だ!

 

 強奪され、ジオン側に使われているのもあってか、当時は悪人顔のGP02とガンダム顔のGP01という印象を受けていました。今見てもやっぱり。

 

 物語はUC0083年、一年戦争の終結後に起こった、ジオン残党のテロリストが引き起こした事件の記録であり、「ガンダム」と「Zガンダム」の間の歴史を埋めるピースでもあります。

 主役となるのはジオンのエースパイロットであるアナベル・ガトー、連邦のテストパイロットのコウ・ウラキ。そしてGPプロジェクトのエンジニアである、ニナ・パープルトン。

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(「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」地球編より)

「私のガンダムが!」で有名なニナさんです。かわいい。

残念ながら(?)その名台詞は漫画版ではなくなってしまっていますが…

 

 GP02の強奪を通じて、再び出会ってしまったニナさんとガトー、そこに割って入る使命感でガンダムを駆りガトーと対峙するウラキ少尉。この三者のトライアングル的な物語が………ガトーはどうみてもデラーズ閣下のことしか考えてねえな…

 

 

 

 

 GP02の強奪を通じて、再び出会ってしまったニナさんとガトー。昔惹かれた相手にどうしても割り切れないニナさんの苦悩とか、ウラキ少尉のガトーへの対抗心だとか、戦局だけの話ではない、この三人にフォーカスを当てた人間ドラマが繰り広げられます。

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(「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」宇宙編より)

女子大生時代のニナさんも出てくる。かわいい。

 

ジオンの亡霊

 一年戦争は終結し、ジオン公国との間に終戦協定が結ばれています。しかしそれを良しとしないものたちがいる。

 エギーユ・デラーズ率いる艦隊は、連邦のガンダムを使って連邦に一撃を入れ、ジオンの再興を目指すという方針をとり戦争を引き起こしていきます。

 そういうガンダムを作っていた連邦も連邦…という皮肉を込めた宣戦布告。

 

 ジオン軍人は相変わらず堅いおっさんというふうなのですが、その中で一風変わっているのがシーマ・ガラハウ。女性将校というのも珍しいけれど、それよりジオンの大義に殉じる気が無い、己の利になるように立ち回ろうとするのが、ジオンの将校としては異質なところです。

 その彼女が乗っている機体であるガーベラ・テトラが、元を辿るとGP04として開発されていたというところも、また運命的なものを感じる。この裏設定もほんとすきで、これまたガンダムといえばガンダム顔だと思っていた頃に「えっあれガンダムだったの!?」「ガンダムなのにガンダムじゃねえ!」というのを後から知った驚き。

 

 ジオンは義に厚く、連邦のエリートどもに虐げられた末の決起という清い革命家のイメージが個人的にはあるのですが、シーマさんはそんな中でもやっぱり戦争は戦争で大義などないということを示しているようでもあります。

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(「機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄」宇宙編より)

立ち回りだけをみると利己的な小物なのだけど、それでも正義を語れるところがジオンなのかもしれない。

 

激戦の行方

 0083は「ガンダム」と「Zガンダム」の間に起こった出来事で、そのままZガンダムの時代(0087年)に繋がっていきます。終結後にそういうエピソードが挟まれていくのもじんわりアツい。

 ZはZで最初「???」って感じでしたからねえ。

 

 ジオンの大義というより、戦争から抜け出せなかった軍人達の引き起こした事件だったというのが、途中にニナさんとガトーのエピソードがあることでより感じるように思います。

 ガトーがあのままあそこに居ることができれば、できるような終戦の仕方だったなら、0083年はまた違った世界だったのかもしれない。

 このあたりは個人の納得感の問題でもあるし、ジオン側はより信念が強そうなので、難しいのでしょうけれど。

 

 時が経ち書き下ろされた本作のサブタイトルが「星屑の英雄」なのも、読後からすると考えさせられるものがあります。ガトーは英雄となったのか。アルビオンのクルー達は、英雄だったのか。

 結局、連邦の腐敗とティターンズの台頭に繋がってしまうと思うと、大変やりきれないところでした。

 

例によって電子書籍はないので…がんばるしかない…