前巻から引き続き、軍用ドローンの乗っ取りというものすごい事件に首をつっこんでいる是枝くんと坂井さん。事件の決着までのこの緊迫した流れがたまらないですね…!
ドローンの乗っ取り!?
ミサイルを搭載したまま何者かにコントロールを奪われてしまった、開発中の軍用ドローン2機。そのコントロールを奪い返すために、是枝、坂井、丹羽そして警察チームが奮闘していくのが今巻。
そんな簡単に乗っ取れるのか…というふうに思うかもだけど、タネもシカケもあったら意外とあっさり奪取されちゃうのがこの世界。そしてそれを奪い返していくための闘いも、是枝の一人舞台じゃなくてチームでパスをしていくように綺麗に繋がっていってすごいアツかった。
丹羽さんとか、最初登場したときあんなにツッパってたのに。今や完全にチーム是枝。
そのタネやシカケが話のミソなのであまり触れられないのですけど、なかなか際どいところ来てるなあという感想。
それに対する是枝たちのアタックも含めて、実際劇中のような方法ができるのか、というところは残念ながら私にはよくわからず…でも通信系に穴があるならそこからいけるのかなあ。
燃える蘇芳大臣
是枝たち技術チームが奮闘する一方でこの事件、国際政治的な問題の側面も当然抱えていまして(日本の軍事ドローンが乗っ取られた、とあってはそりゃあね)。その指揮を執っていた蘇芳大臣、相手の正体を聞かされてビビるどころかむしろこの落とし前忘れんぞという勢い。痺れる。
…でもやっぱり得体のしれないところあるんですよね。こわいわー政治家って。
そしてたびたび是枝に絡んできていたクラッカー「ラフィングキャット」まさかのところからの登場。これほんとにおまえー! ってなりますね。
志村後ろ-! って感じかもしれん。パパどこまで知ってるん?
(全部知ってても何食わぬ顔してそうでもあるけど…)
政治の話すると、今回の騒動はだいぶ陰謀論的なところがあって。そういう意味で際どいなあと思っていたりしてました。闇しかないわ。こわいわー
これからどうする? 是枝くん
今までも、悩みながら進んできた是枝くんですが、今回の事件が一段落してから坂井さんに問われたことは、やっぱり今までで一番難しい話だったと思います。
国防に携わるというのは、どうしたって兵器が絡んでくるわけで…実際今回のドローンも、無人兵器なわけですし。
事件を突破していくごとに得られる手応え、この先にどうしたいかという気持ち。そういう葛藤と出した答えで進んでいく姿は本当に格好いいと思います。
ラフィングキャットが登場したことで始まる次の事件、厄介ごとでしかないですが、どうなっていくのか。
連載のほうが休載しがちでちょっと心配しているところあるんですよね…次巻予定は秋頃らしいんですが、ちゃんと出てくれると嬉しい。