忍びとは、かくも哀しく影に生きるものたちであるのか。
Gの影忍とは
モビルスーツ(以下MS)を操り影に生きる忍たちの活躍を描いた宇宙世紀忍術絵巻である。
時代は宇宙世紀0079~0093(おそらく。ネオ・ジオン総帥らしきシャアが出てくる)。謎のガンダムタイプのMSを駆る忍者、リョウガのエピソードを中心に、MSが忍術合戦を繰り広げるという物語である。
(「Gの影忍 完璧版」より)
ビームサーベル白刃取りもしちゃう。
またところどころ謎のウンチクが語られており、そうか…それが忍法か…という妙な納得の仕方をしながら読み進めることになる。
(「Gの影忍 完璧版」より)
兵法帳に記される「ミノフスキー隠れの術」である。
この自由なガンダムパロディが最高なうえ、内容は至って真面目に忍者の悲哀が描かれていて絶妙な緊迫感のなかGを初めとするMS忍者の忍法合戦を見守ることになる。
白熱するMS忍法合戦絵巻
やはり見所はこのMS忍法合戦で、基本的には敵MS忍者にリュウガが立ち向かっていく流れになるのだけれども、宇宙空間を縦横無尽に飛び回るMSが放つ忍法がまたトンデモいかしててもう最高。
(「Gの影忍 完璧版」より)
この太陽表面における大決戦すごい好き。
最後はMS忍者が集結して外宇宙生命体との戦いを繰り広げるというスケールのでかさほんと謎である。
なぜ今?
この作品はお察しの通りめっさ古いもので…うちの手元にある完璧版は1994年、大元のは1990年らしい。うわー。
なんでまた、というのはとてもそうなんだけど、なんていうかネットをさまよっていたら唐突にGの影忍が出てきて吹いた。
それでついかっとなってやった。後悔はしていない。むしろ知らなかった方には是非読んで欲しい。
一年戦争(ファースト)、グリプス戦役(Z、ZZあたり)、シャアの反乱(逆襲のシャア)など歴史の裏に隠れた忍たちの物語に涙するはずである。(しないか
でもなんかAmazonみたらえらいプレミアついてる感じでもあるので、新装版のほうがいいのかも。
または、古本屋さんとかのほうが見つかるかもしれない…こういうとき電子書籍出ててくれたらと思いますよね…
(2016/5/26追記)
電子書籍出てたぞぉぉぉぉおおおっっっ!!!