本当に一体どこまで続くのか…そろそろ終わりが見えてきた感じでもあるけれど…
対戦車部隊「901ATT」
歩兵で戦車を撃破するという無理を押し通すために非人道的装備を突っ込まれ兵士に仕立て上げられたという超兵士部隊。その生き残りであるオーランド伍長が敵方の高機動戦車「蠍の類型」(グラフィアス)に対して大立ち回り!
…文字通り、その身を削って。
敵は敵で今まで虐げられてきた帝国に一撃を加えるだけに命を捨てて来たような連中で、薬物でもなんでも使って兎に角突っ込んでくる。歩兵だと油断しているところもあるけれど。
これまでの戦いで、帝国側の戦車がひとひねりだったという戦歴もあるから、普通に逃げるという判断はないわなと思いつつ、それがゼロ距離でドア・ノッカー(戦車の走行をぶち抜く大経口銃)をぶち込まれる地獄の始まりでもある。
901ATTの戦い方はとにかくシンプルで泥臭いというか、「ゼロ距離で撃つ→どうやって戦車に取り付くか、その装甲をぶち抜くか」というそれであるけど、それだけに泥沼。簡単に轢き潰せるはずだった人間一人がいつのまにか戦車に取り付いており装甲をぶち抜いてくるその恐怖に読んでるこっちも息を呑むしかない。
消耗品のように自ら命を張り合う
そんな901ATTの使用する武器が敵方「抗・帝国軍」(アンチ・アレス)にも渡っており。50%オーバーで暴発する大経口対戦車ライフル「アインシュス・ゲヴェーア」。
一発の衝撃で肩が砕け銃身が焼けるようなライフルを連発すればどうなるか…というのは察するとおりなんですが、それを「景気づけ」と自ら持ち出してくるようなそれ。
そして構成員に命令して撃たせるんじゃなくて、自分が撃って退場していく。
さらなる戦場のパラダイムシフトになる「ジャガーノート」
この一連の合同会議編では、情報伝達の必要性、それによる認識のパラダイムシフトがずっと説かれているんですが、極めつけのそれが『ジャガーノート」。
要は無線通信なんですが、それまで無かった戦場に投入されたら効果絶大ですわな…
電信回線での情報によって優位に立ってたアンチ・アレスがそれを上回る無線によってまた追い込まれることになる。もとより抗することのできないほど大きな相手ではあったけど、やはりこうなるとなあ…
アンチ・アレスの構成員は、もともと帝国に併合され、虐げられてきた国の人々というバックグラウンドがあって、それが事あるごとに強調されるところがまた、地獄感を増してる。