完全無欠の姉アシュリー・フィッシュバーンが聖騎士の甲冑を受け継いだその日。奪われたものを取り戻すために、アイザック・フィッシュバーンは強大な力を持つ霊獣に挑む旅に出る。
今月から新創刊されるレーベル「ノベルゼロ」創刊ラインナップの一冊です。
がっつりしたファンタジーでこの作者のいつものとおり無茶を承知で突っ込んでいくスタイルの一冊。
というか正直、感想も何も書きづらい。なんていうかしょっぱなから「えーっ!?」ってなってそれが物語の根幹をなしているわけだけどそれを話してしまうなんてとんでもない。
「皿の上の」なんてなかなか変なタイトルだよなって思ってたけどあーあーあーみたいなふうにもなる。
しかして普通、ここまでの展開にはしないだろうというところをブレーキ踏まずに突っ込んでいくスタイル流石です。ああ表紙のアシュリーさんがな…
まあでもアシュリーさんは勇ましくも愉快な感じで、弟のアイザックはひねくれているシスコンでにまにましながら読み進められるところの案配もなかなかです。
途中加入のイザドラも野生で育った素朴さを忘れない。素朴に殴る。現状いちばんつよい。
お話全体としては、ファンタジー世界観や各地を旅する展開、出てくる名前が結構メジャーどころぞくぞく(ドラゴンとかグリフィンとかヒュドラとか)なのもあってか、おとぎ話的な雰囲気あるように感じました。
だいたい最近のラノベの印象として一つの街、一つの学園などの箱庭舞台が多い気がするので、旅をしていくのは昔のRPG的なところでポイント高い。
各地を回るたびに仲間が増えていったりするんだろうかー
それにしても霊獣のみなさん…女に弱すぎでしょ…
というかあの鳥獅子野郎…どう考えてもド変態じゃねーかって人間の感覚では思うんですがドラゴンいわく「せいぜい愛でるだけ」という結果があれということは霊獣的にはそんなもんということなのか、もしかしたらド変態しかいないのかもしれない。
まあ獣だしな…勝手に神格化するのもあかんのやろかな…けだものだものな…